今回は退職代行って何?というところから、退職代行で人気の業者(会社)の料金やサービスの比較、注意点は?非弁?違法?弁護士との違いは?失敗しない?と気になることについて書いてみたいと思います。
退職代行サービス、2018年の夏頃くらいから、テレビの特集番組などメディアでお見かけするようになりました。
しばらく2chやネット、メディアなどでいろんな方の発言を拝見していたのですが、確かに今の時代、必要なケースもあるよね?と思います。
スポンサーリンク
退職代行サービスとは?
退職に必要な連絡を代行するサービス。
先ず、退職代行の概要がざっくり分かりやすいツイートをSNSよりご紹介いたします。
【非常口、用意します】
辞めたいけど辞められない。体にも変調をきたし、限界を感じた女性が依頼したのは「退職代行サービス」でした。翌朝、業者が会社に退職の電話を入れ、その30分後には「退職できた」と連絡が入りました。あっけない幕切れでした。https://t.co/7mXud81LsM— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2018年9月27日
依頼した女性の方は、「辞めたいのに辞められない。」と長期間悩んでいたようですが、業者さんが電話すると、わずか30分で決着とのこと! 驚愕です。
電話を受けた会社の方も、さぞびっくりされたと思います。さすがに、代行業者さんが登場したとなれば、観念するしかないと思ったのでしょうね?
退職代行サービスとは、この上の方の事例のように、「会社辞めます。」ということを本人に代わり会社に伝えてくれるサービスです。
そもそもどうして代行業者に依頼する必要があるの?といえば、その理由は諸々あると思いますが、下の方のようなケースも多いようです。
【今夜10時】
「罪悪感はすごくありました。でも、自分が壊れてしまうのでは本末転倒」
(#退職代行 を利用した20代男性)本人に代わって退職の意思を会社に伝える退職代行サービスを利用する人が急増。
背景には、会社の強引ともいえる引き留めが。#クロ現プラス https://t.co/hIQDcnz5Ii— NHK「クローズアップ現代+」公式 (@nhk_kurogen) 2018年11月28日
会社をやめたいと思っても決断するまでの間に、いろんな葛藤が交錯し疲労困憊。いざ覚悟を決め「辞めたい。」と伝えたら、巧妙に引き止められ、うやむやにされてしまった。そしてストレスを抱えながら続けざるを得ない状況…。
何がどうであれ、本人が壊れてしまっては元も子もありません。
意志の強い人にはピンとこないかも知れませんが、残った同僚に迷惑がかかってしまうと遠慮してしまう人や、パワフルな上司の引き止めに反論しにくい人などは、つい我慢してしまいがち。
自分をなだめながら、やむなく残っているという方も少なくないのでしょう。
人材不足が言われて久しい日本で過度な引き止めが横行していて、そこにニーズが生じた結果でしょうか?
退職代行サービスについての口コミやコメントをSNSよりご紹介します。
退職代行サービスについての口コミやコメント
めっちゃいいサービスだった。ただ、ここに書いてあるとおり会社を辞めた後のフォローが充実するともっといいサービスになると思う。
「退職代行EXITって怪しくない?」とツッコんだら、人の命を救うサービスだと熱弁された|新R25(@shin_R25)- 20代ビジネスマンのバイブル https://t.co/fuS10UDJxx
— あおきいさお@筋トレ&英語勉強中 (@aokiisao130) 2018年10月30日
ふむふむ。とりあえず会社を辞めるのを手伝う、に特化したサービスのようです。最近は会社をやめた後のフォローについても用意されはじめてきたみたいです。(エグジットの転職サポートなど)
新卒でブラックに入社した時、「3年は同じ環境で働かないと社会人失格」「辞めたらここより良い所には二度と行けない」と言われ続けて、真実だと信じて無理して働いて結果病んで退職、転職したけど結局その言葉全部嘘だったから無理だと思ったらとっとと辞めるべき。むしろ若いうちに。#新卒
— ぽちゃこ (@yuuki_nimu) 2019年3月28日
退職代行業が認知されるようになってきているみたいだけど、本日始めて患者さんから代行を利用したという話を聞いた。
自分でできない事やしたくない事はお金を払ってやってもらうというのは、悪くないと思う。
ましてや、うつ状態ならやってもらった方が良いくらい。
— ヒロ@メンタル専門医 (@Dr_HIRO_mental) 2019年4月1日
退職代行 人気の業者の料金・サービス比較
業者名 | 料金(正社員) | 料金(パート・アルバイト) |
退職代行 SARABA(サラバ) | 27,000円 | |
退職代行EXIT(エグジット) | 50,000円 | 30,000円 |
弁護士の退職代行 | 料金 | |
弁護士退職代行(汐留パートナーズ) |
54,000円 オプション費:未払給料・残業代・退職金 等の請求で成功報酬 経済的利益の20% |
(2019.04.17時点)
他におすすめのサービスが見つかりましたら時々追記していきたいと思います。
退職代行が登場してからの年数も浅いので、まだ未知の部分も多いと思いますが、無事退職できたという体験談・口コミを確認できたところについてのみ、掲載していきたいと思います。
退職という重大なイベントを代行してもらうわけですので、価格も気になるけど、任せて大丈夫かどうかも重要ですよね?
それぞれの会社の詳細や口コミは別記事にてご紹介していますので、そちらもあわせてご覧ください。
面倒な退職をあなたの変わりに完全代行!【退職代行ギブアップ】
退職代行サービスの注意点
退職代行は、新しく登場したばかりのサービスですので、注意点がいくつかあります。依頼する前にざっくりと把握しておきましょう。
違法ではない?法的に大丈夫?
「退職代行は違法なの?」退職の意向を本人に代わって会社に伝える「退職代行サービス」。意見を募集したところ、退職の苦しさを訴える悲痛な声が寄せられました。一方で、退職代行業者は、弁護士法違反ではないかという指摘も。
ご意見はこちらからhttps://t.co/M4p5qnDuEm pic.twitter.com/060bIrk0kg— NHKニュース (@nhk_news) 2018年10月29日
一部には、弁護士法に違反しているのではないかという違法性を疑う声もあるようです。会社をやめたくても、違法なことはしたくないですよね?
非弁とは?
弁護士の資格のない者が、報酬を得るために、交通事故の示談交渉、離婚交渉、破産の申し立て手続き、債権の取り立てなどの法律事務を取り扱うこと。弁護士法72条で禁止されている。
ボーナス・サービス残業による給料の未払い・退職金など、交渉を退職代行業者がおこなうと、弁護士法違反となります。
ですが、退職は、本人が直接、会社に伝えなければならない という法律はないので、代行業者さんが本人の代わりに退職の連絡をしたからといって、違法にはなりません。
ただし、退職の連絡の際に、万一へたな言い方で交渉ととられるような伝言をしたら違法となってしまう懸念があります。
この点を踏まえ、依頼する場合は、
- 弁護士法を熟知し、法を遵守しつつ、退職代行することのできるスキルを持った安心な業者を選ぶこと。
- ご自身も、依頼するのは基本的に「退職の伝言だけ」と認識しておきましょう。
もし、未払い給与の支払いなど(払ってほしい旨を伝えることだけなら退職代行業者でも可能ということですが、言いっ放しの状態となります。)交渉が必要になった場合、
その時点から弁護士に依頼するという方法もあります。ですが、きっと交渉になりそうだなという時は、最初から退職代行ではなく弁護士さんに依頼しておくほうがスムーズで安心かなと思います。
また、こんな感想も拝見しました。
退職代行で辞めるまでの時間が短すぎて退職したの夢なんじゃないかとすら思ってる。
怖いくらい対応早いよ。
私の場合依頼してから3時間くらいで全部終わったもんwww
まじで辞めれちゃうから、本当に辞めたいと深刻に悩んでるときに利用してください。軽い気持ちだと後悔するかもなんで。— さとしぃ (@sasu_saku_0723) 2018年11月25日
なかなか辞められなかったのが、まさかの急展開で確定するので、やっぱり辞めたくなかったかも?なんてことにならないよう、絶対に辞めたい時だけ依頼するようにしましょう。
詐欺の心配は?
退職は労働者の自由なので辞められないことはないのですが、新たな業界で新規参入も相次いでいるため、すべての業者が安心とは思わないほうが賢明です。
詐欺というよりは、安かったけど満足なサポートが得られなかった、退職はできたけど高額すぎた、という、いわゆる詐欺にあったような気分にならないためには、業者選びを慎重に行いましょう。
退職代行と弁護士との違いは?
大きい違いは、ボーナス・サービス残業による給料の未払い・退職金などの交渉が
- 退職代行では出来ない。
- 弁護士には交渉も依頼できる。
ことです。
退職代行でスルッと退職はできるはずですが、その後のことが…きっと、いろいろ揉めそう、ブラックなんだよね?みたいな時は、弁護士さんに依頼するほうが安心かなと思います。
退職代行は失敗しない?
退職代行に依頼したけど失敗した…..なんてことになれば、ますます会社での居心地は悪くなり、深刻ですよね?
退職代行に失敗の懸念はないのでしょうか?
会社の就業規則に、「退職日の2カ月前までに届け出る」など、一定の期間が必要となっていることが多いです。
でも、民法では、原則、退社日の2週間前までに退職届を出せば退社できる(雇用形態によって異なる場合もある)とされています。
通常、退職の意思表示をしてから、2週間後に正式退社となるので、それまで、有給消化か欠勤扱いにすると、出社しないで退社が可能となります。その間に、書類のやり取りなどで完了します。
また、民法627条によれば、辞めさせてくれなければ会社側のほうが違法だそうです。
なので、失敗したらどうしようという心配は無用なようです。退職代行の過去事例では、途中、本人の気持ちが変わり、やっぱり続けるとなって、退職しなかったケースはあった模様ですけれど。
依頼の前にできればやっておきたいこと(可能であれば)
- 個人の荷物は持ち帰っておく。会社から借りているものは返しておく。
- 社内や家族など、特に親しい人には「近いうちに辞めるかも」と伝えておく。
- 残った人の業務に役立ちそうな引き継ぎメモを残しておく。
- 有給の残数を把握する。(労働基準法第39条:有給が無い会社は違法)
もし、2週間以上の有給が残っていない場合、即日辞めるなら、欠勤扱いにしてもらう必要あり。 - 保険証の返却は退職届と一緒に送るか、安全であれば、最終日に会社においておく方法もあります。
辞職後に必要なものをスムーズに確保できるよう、離職票、雇用保険被保険者証など自分に何が必要かをリストアップし、退職代行に、「会社の責任者の名前」「会社の連絡先」「退職希望日」とともに、その旨を伝えましょう。
働き始めると、起床したら会社に行く用意をして出社、勤務が終わって帰宅後は食事・入浴と若干の余暇でその日が終了、というように、その人生の大半の時間を仕事で消費することになりますよね?
なので、仕事が苦難に満ちすぎている場合、長期間の継続は困難だと筆者は思っていたりします。
ひたすら我慢しながら一日を過ごす、そんな日々の連続で年齢を重ねるなんて、一回限りの人生が非常にもったいないですよね?
そもそも、やめたいと感じるのは、何らかのミスマッチが生じていると思いますので、無理して続けるより、問題を解決するか、それが出来なければ、早く次に進むほうが、会社にとっても本人にとっても、お互いの将来を考えると、より建設的ですよね?
もちろん、部署を変わるとか何らかの改善策ができる場合は、そちらの方がいい場合もあるかと思いますので、短絡的に辞めてしまい、後々かえって苦しい立場にならないよう、ちょっと視点を変え、何かいい方法がないかな?と想像力を働かせるのが先だとは思います。
アロマの良い香りに包まれて、静かに時間を過ごしてリラックスとか、いつもと違う行動をしてみると、いいアイデアが浮かんだり、肝が座ったりするかも知れません。
でも、やっぱり合わない、辞めたい、という時はスパッとやめちゃうのもありではないでしょうか?
幸い昨今の環境は、いろんな働き方が選択できる恵まれた環境です。辞めたい、行きたくない、毎日が辛い、なのに辞められないという時には、退職代行の利用も検討してみるのも悪くないと思います。
自分でやってみて、困ったときには労働基準監督署に相談するという方法もあります。
そっか、緊急時には退職代行という方法もあるんだと知っておくだけでも、若干苦しさは紛れるかもしれませんし、辞めるのを会社が制止するのは違法と分かり、もう一度、自分で言ってみたら辞められた!という方もいらっしゃるみたいですよ!
どんな困難もその渦中にいる時は本当に苦しいものですが、環境を変える、距離をとる、時として避難する、など、蚊帳の外に出てみると、嘘のようにすっきり感じることもあり、あの時は追い込まれすぎて余裕がなかったのかな?なんて感じることもありますよね?
たまには、エイヤッと投げ出して、じっくり休憩してみるのも一つの手。人生は長いですし、いつでもやり直し可能だと思います。
そもそも、なぜ今この仕事してるのか?なんて、ほとんどの人は全部の選択肢から吟味して選んだわけじゃなく、もっと適した仕事が世界には溢れているのではないでしょうか?
こうしなくては、ああしたらだめ、って本当?
限られた環境に縛られているなんてもったいないです。
会社の状況を考え、やめたら嫌がらせのように、離職票など社会保険関係の手続きをしてくれない、お給料を払ってくれない、かもしれないという場合、
退職代行サービスに依頼した時は、第3者の専門家が入っているという自覚から、自主的に行ってくれる可能性が格段に高くなると思います。
万一、まさかのスルーだった場合は、労基に相談、あるいは弁護士さんに依頼する必要があります。
やめるにあたって知っておいたほうが有利な情報は以下の記事がわかりやすかったです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/watanabeteruhito/20181217-00107986/
自力でやめることが可能な時は費用はかかりません。退職代行サービスの金額と、自分で辞める際の精神的なものとを天秤にかけ、良い方を選択したらいいですね。
どこにいっても…なんて思っていたらもったいないかもしれません。
打開策なんてないと決め込まず、視点の外にまで視野を広げ、いろんな可能性を探ってみて、せっかくの人生を楽しみたいものです。
例えば、クラウドファンディングで何かを始めてみたり、例えばUber Eatsの配達ならすぐ始めることが可能です。
最近、キッチンカー開業もブームになっていたりしますね。少し時間はかかりますが、筆者のように、アフィリエイトを初めるのもおすすめです。
以下のような試みもあるみたいです。
参加者に1年間、無条件で20万円の現金を毎月支給するかわりに日常の生活を撮影し、ドキュメンタリー映画にして観てみようというものだ。
ベーシックインカムの原資はクラウドファンディングで集める。
視聴者側は、興味のある支給者候補1人に対し1000円の支援を行い、240万円集まれば撮影が開始され1年間視聴できるというもの。
3週に一話放送し、全16話のシリーズ作品になる。
と、普通の仕事とはかけ離れたものばかり、ご紹介してみましたが、もっともっといろんな仕事がある、そのほんの一部をちょっとだけ書いてみました。興味にあることいろいろ、是非調べてみてくださいね!
最後に退職代行サービスについての口コミや評判をSNSよりさらにご紹介したいと思います。
退職代行のニュースで、
退職くらい自分で言え!最近の若い奴は!
と言う意見もあるけど
40.50代でも突然音信不通になるのを割と見かけるので、ちゃんとお金出してでも退職手続きするだけ立派だな、ってなった— ポワロ (@poirot_FGO) 2019年4月5日
退職代行サービスが流行るのわかる気がする。辞めますって言ってその日に辞められるわけじゃないし、まず辞めるって伝えた時のあの雰囲気。最悪。次決まってるの?とかそんなんじゃどこも同じで続かないよ!とか。最悪。きらい
— くれあちゃん (@crea_daylight) 2019年4月5日
退職代行サービスについて、サービス自体を叩いてる人はおっさんかブラック系統で働いたことのない人なんだろうね
問題なのは報道された新入社員の使い方であって、サービスを叩くのはお門違いじゃないかな
自分から言い出せない環境ってのは間違いなくある
サービス自体はいいものだと思うなー
— レフィ (@Lefy1162) 2019年4月5日
退職代行って中には一月後に辞めたいと辞表出してるのに受け取ってもらえず受かってた会社を蹴り半年間働かされて(人手が居ない・介護職)辞めたいのに辞めれない人が使うのは凄くいい事だろうし、1週間で辞めるのはなんとも言えないが調べれば調べるほど、退職代行って言うシステムはいいと思う。
— ︎ (@Pokebittu) 2019年4月5日
退職代行がトレンドになっていて、見ていると、「甘い」とか「舐めんな」というのが大半かな、、、
僕も少し前だったら同じような意見でしたが、今はちょっと違っていて「いいじゃん別に」って思いますね。
過去の「常識」が通用しない時代に突入しているのだから。#退職代行
— 田中真徳@セールスコピーライター (@masa_tanaka) 2019年4月5日
退職代行サービスにLINEしたら「会社名と電話先と上司の名前といつやめるか教えてもらったら全部書類でやり取りするだけで済ませます!」ってサラリと連絡が来て退職まじ簡単だなと思ってるところです。もちろん金はかかるけどな!!! でも私は文句言ってから辞めたいので上司に凸する
— EZ DO 凌▷新刊通販開始 (@m_om_oi) 2019年3月19日
退職代行サービス、ものすごくソーシャルワーク的だなと思う
「危機状態の人間を強制的に安全場所へ逃す」というのがどれだけ今の日本で難しいか、そして必要とされているか— ひで和尚🌞 (@MacGuffin23) 2019年2月8日
テレビで「退職代行が流行ってるのはSNSの発達によるコミュニケーション力不足」とか言ってるんだけど、退職願や退職届を受理しないブラック企業がダメなだけなのでは?
— 雨戸りん(嫌味増量中) (@amet_rine3826) 2019年2月15日
ときに批判的な意見もお見受けするのですが、やはり必要なサービスという認知が広まってきていますよね?