前回記事でご紹介した通り、セキュリティ面を重視して選んだ仮想通貨取引所のビットフライヤーに口座を開設、いつでも送金可能なネットバンクも準備が完了したので、あとは仮想通貨を買うだけとなりました。
書類の到着を待っている間に、仮想通貨全般的に相場が下がったのはラッキー?あるいは、まだまだ下がるのかな?と、最初の勢いがそがれてしまい、どのタイミングで買うか迷いが出てきています。
また、ビットフライヤー内での仮想通貨の買い方にも何通りかの種類があって、同じ時間に買ったとしても、手数料や仮想通貨自体の価格に差異があります。
例えば、0.1ビットコインを買うとして、買い方によって支払う総額が違う、けど、得られるものはいずれも0.1ビットコインとなれば、一番お得な買い方(売り方)を選びたいですよね?
では、実際にどのような取引をするのが一番お得なのでしょうか?今回は、そのあたりを深堀りしてみようと思います。
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ビットフライヤーの手数料と取引方法
(ビットフライヤーは2019年5月時点、新規口座開設を停止中です。)
ビットフライヤーは、セキュリティ面では評価を得ているものの、手数料は高めだという口コミを拝見したこともあります。取引所によっては、手数料が無料なところもあるので、手数料だけで比較した場合、ビットフライヤーは一見、高いように感じるかも知れません。
ですが、ビットフライヤーは、取引方法にバリエーションがあり、その方法によって手数料が違っているので、一概に高いと言い切れるわけでもなさそうです。わずかな手数料を節約した結果、セキュリティが心配な取引所でヒヤリとするようなことに遭遇するなんて嫌ですよね?
それでは早速、ビットフライヤーでは、どんな取引ができて、それはどういうものなのか?初心者におすすめの方法について、ざっくりとまとめてみたいと思います。
ビットフライヤーでの取引方法と取り扱い仮想通貨と概要
取引方法 | 取扱仮想通貨と概要 |
---|---|
販売所 | ビットコイン、イーサリアム、イーサクラシック、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、モナコイン、リスク ビットフライヤーとの売買、お店で買うようなイメージ |
取引所 | ビットコイン 注文板に出ている不特定の相手方との売買。需要と供給の関係で価格が決定され、指値注文も可能。株取引のようなイメージ。画面はシンプルで初心者向き。 |
Lighitning 現物取引 | ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ 基本、上記の取引所と同じ。画面は、チャートやチャット、ニュースなどひと通り見ることが出来、分析に便利で専門的。 |
Lightning FX | ビットコイン 取引所の売買のFX型。自己資金の15倍までのレバレッジを掛けることが出来る。FX取引は、専門的で高度。大きく運用することが可能だが、追証やロスカットが発生するリスクもある。 |
ビットフライヤーでは、ビットコイン以外の仮想通貨・アルトコインは、おおむね販売所での売買となっているようです。一方、ビットコインは全ての取引方法が用意されています。
※Lighitning 現物取引に、イーサリアム、ビットコインキャッシュがありますが、日本円ではなく、ビットコインでの決済となります。
次に、ビットフライヤーでの取引方法による手数料を比較してみましょう。
ビットフライヤーの手数料
取引方法 | 手数料 |
---|---|
ビットコイン・アルトコイン販売所 | 無料 |
ビットコイン取引所 | 0.01~0.15% (取引量によって異なる) |
Lighitning 現物取引 ビットコイン |
0.01~0.15% (取引量によって異なる) |
Lighitning 現物取引 ETH/BTC、BCH/BTC |
0.20% |
Lightning FX | 手数料は無料 0.04%/日のスワップポイントがかかる |
(2018年3月15日時点)
ちなみに、口座開設と口座維持管理費は無料です。
ビットコインを他の取引所に送付する際の手数料は 0.0004BTC。
bitWire(ビットフライヤーに口座がある人同士の送付)は、無料です。
概要が分かり、初心者には、ビットコインは取引所で現物取引、アルトコインは販売所が最適と思いました。なので、早速、アルトコインを販売所で買う、ビットコインを取引所で買う(Lighitning 現物取引)の両方試してみました、その詳細を記録しようと思います。
ビットフライヤー ビットコイン・アルトコイン販売所の取引方法
ビットフライヤーのビットコイン・アルトコイン販売所は、手数料が無料(2018年3月時点)です。販売所でビットコインを買ったり売ったりする場合、売買の相手は、ビットフライヤーとなり、売値と買値に差があります。
相場に合わせて刻々と価格が変動しますが、購入価格、売却価格が明示されているので、分かりやすいです。取引所に比べ、買う時は高く、売る時は安くなっているので、手数料が無料でも、価格の面で考慮すると、販売所は不利。販売書より、取引所の方が有利と言えそうです。
ただし、相場の暴騰・暴落の際などに、取引所が混雑して売買しにくいような時は、こちらの販売所の方が取引しやすいと言われています。
ビットコイン販売所での売買の仕方は、次のような流れです。
- 画面左のメニューの“ビットコイン販売所”をクリック。
- 出てきた画面で購入価格(買値)、売却価格(売値)を確認。
- その下にある欄に、希望数量を入力。
(数量の単位は設定欄から変更することが出来ます。) - “コインを買う”、または、“コインを売る”をクリック。
- 確認画面が出てきたら、確認して時間内に“注文実行”します。
アルトコイン販売所も、ビットコイン販売所と、ほぼ同じ操作法です。左メニューでアルトコイン販売所をクリックして、出てきた画面の上のボタンで、希望の通貨・アルトコインを選びます。
今回、イーサリアムを販売所で買ってみます。
(時間の経過とともに、相場が変動するため、各画面キャプチャ時の相場となっていて、購入価格・売却価格が異なっています。)
希望の数量を入力し、“コインを買う”をクリックします。すると、下のような画面が出てきて、6秒以内に注文を実行するように指示が出ました!
私は、最初6秒以内にクリック出来ず、タイムアウトでやり直し…。2回目は、要領を得たので、6秒以内に“注文実行”をクリック(ぎりぎりではありましたが)。
0.1イーサリアムを獲得出来ました!…w
尚、販売所での購入価格と売却価格の価格差をスプレッドと言います。
取引所では、需要と供給の関係で価格が決まります。買い手の購入価格=売り手の売却価格が一致した時に約定となるので、この価格差はありません。手数料を払っても、取引所は販売所よりも有利な価格で売買できるというわけですね。
なので、通常は、ビットコインは取引所で売買する方がお得です。
ビットフライヤー ビットコイン取引所(Lighitning 現物取引)の取引方法
ビットフライヤーでビットコインを売買するなら、上記のように価格差(スプレッド)が大きい販売所ではなく、取引所で売買するほうがお得だと分かりましたね?(よほど切迫した事態でない限り)
ということで、取引所でビットコインを購入してみます!
すっきりした簡易画面のビットコイン取引所、より専門的な画面のLightning現物取引のいずれでも、手数料は一緒です。なので、お好みによって、どちらで取引しても良さそうです。
今回は、なんとなくそれらしい雰囲気が漂っているLightning現物取引でビットコインを買ってみます。
左メニューの “Lightning現物取引” を選ぶと、下のような画面になります。(初期設定は黒い背景なのですが、威圧感があって緊張するので、予め、メニューの設定から全体の色調を変更しています。何パターンかが用意されていますのでお好みで…)
ビットコインを現物取引する場合は、ライトニングの画面上部のタブの、“BTC/JPY”を選択します。
※そのタブの周辺に、相場の情報も出ていますね。慣れていないので、多くの情報を活用しきれませんが、親切で分かりやすいと思います。
途中で、メニューに戻りたい、設定を変えたいというような時は、上画像の左上の三本線をまるで囲ったようなところをクリックします。
チャートの表示を1時間から1日、1カ月と、短期や長期の両方の面から動きをみる変更が簡単にできたりします。間違って、買い、売りのボタンを押さない限り、全く問題なく、むしろ知識が増え、自分なりの戦略が練れるので、あれこれ触ってみるのも良いかな?と思います。
チャットルームを見たり、ニュースや経済指標カレンダーで、仮想通貨に関しての情報を得たり、損益計算や、取引レポート、入出金、ランキングや設定など、一通りのことができます。
数字が縦に並んだ「板」は、上側のAskが売り、Bidが買いたいという注文なので、そのボリュームを比較して、上昇や下降の気配を感じることも出来ますね。
取引をするには、売り・買いボタンの上のところで、指値・成行・特殊のいずれかを選びます。
- 指値 金額を指定して注文する方法。指定した金額か、それより良い条件の金額が出るまで約定しません。
- 成行 買いの時はその場にある最も低い売り注文、売りの時は最も高い買い注文と約定します。
- 特殊 少し難しいので、後日、別記事にします。
指値・成行のいずれかで、注文数量を選ぶ。(希望の単位は、設定画面の発注数量ボタンで変更可能)
指値の場合は価格を入力して、“買い”(売り)ボタンをクリック。
初めてでも、感覚的に操作していても大丈夫でした。
売り・買いボタンの下欄に、オーダーしたものが表示されます。約定されると取引済み、保留中はその横のスペース、約定前の注文は、クリックして取り消すことも可能です。
指値を現時点での最終取引価格より少し低く設定したので、しばらく保留になっていましたが、下げ相場だったのでほどなく約定されました。
0.01ビットコインゲット!と思ったら、手数料0.15%が、日本円ではなく、ビットコインから引かれちゃうのですね..。
かくして、0.009985ビットコインwという、めちゃめちゃ中途半端な数のビットコインオーナーとなることが出来ました。
ちょうど勢いよく下がっている暴落の始まりのような相場の最中だったので、このアカウントに投下した3万円 → 取引後、ビットコイン+イーサリアム+残りの日本円で、この画像キャプチャ時で、総資産29,686円w。数時間も経たないうちに早速、数百円ほど目減りしている模様ですw
この後も、暴落が続いています。参入タイミング、まだ早かったかな?やっと参入方法が分かり、仮想通貨の取引を始めたばかりなのですが、このまま沈んでしまうのでしょうか?
残ったJPYを、どのタイミングでどの仮想通貨に投下するか?そもそも相場もよく分からないので、気まぐれで適当な時となりそうです。仮に、全部溶けたとしてもこの金額なのですけれどねw
どこの取引所も、たまに、システムが重くなったり、この画面でも登場したように、メンテナンスで操作が不可能になることがあるようなので、ギリギリを狙いすぎるとヤケドしちゃうのかも?
初取引でメンテナンスに遭遇したのですが、どこかに告知があったようで、チャットで、“もうすぐメンテ”、“〇時から〇分間”とお知らせしてくださる先輩もいらっしゃいましたので、急にメンテになって困ったというのではなく、メンテナンス中はどうなるのだろう?とワクワクしながらその時間を過ごせました。
チャットは、他の方の意見も分かるし、すごい夜中でも他の方もやってるんだと、なんだか安心したり、見ているだけでも参考になったり、書き込むことも可能と便利なのですが、ごく一部、ポジショントークという自分の都合の良い方向にもっていこうとする誘導みたいな情報が混じることもあるそうです。
株やFXと同じように、仮想通貨界隈でも、時々聞くのが、「頭と尻尾はくれてやれ。」(最高値で売ろうとか最安値で買おうとか思わない方が良い)欲ばりすぎないマインドがちょうどいいのでしょうけれど、それがなかなか難しいですよね?
「買ったら下がり、売ったら上がる。」仮想通貨あるある?長い目で楽しめたらいいな!
初心者におすすめのビットフライヤーでの仮想通貨の取引方法まとめ
販売所 売りと買いの価格差(スプレッド)は大きいが、注文が一番簡単で、価格の変動が急激な時にも売買しやすい。手数料は無料。
取引所・Lighitning現物取引 販売所よりお得。指値注文ができる。希望の金額で売買できないこともある。手数料は0.01~0.15%。
上記はいずれも、自己資金以上の取引は出来ない。空売りも出来ない。けれど、好きな時に買い、好きな時に売れるという気軽さがあります。
ビットフライヤーのお申し込みはこちら(2019年5月時点停止中)
初心者にはあまりおすすめではない取引方法
FX取引については、慣れた方でもリスクが高く、初心者なら、なおさらおすすめできない取引方法だと思います。けれど、どんなものなのか、気になるかもしれないので、概要をまとめてみます。
LightningFX 証拠金取引 ロング、ショート、最大15倍(→最大4倍までとなりました。2019年5月28日より)のレバレッジが可能。
手数料は無料ですが、買建玉、売建玉ともに0.04%/日のスワップポイントが必要。
自己資金(日本円やビットコイン)を担保(証拠金)にして、最大15倍(→最大4倍となりました。2019年5月28日より)までレバレッジをかけた取引が出来ます。(少ない資金で大きい取引が可能。)空売り(ショート)ができます。最低取引金額は0.001BTC。
特殊な条件を設定した注文ができます。価格変動のリスクが大きく、追証(追加証拠金)が必要になることや、強制建玉決済(ロスカット)されてしまうこともある。証拠金維持率80%を下回ると、追証ルールが適用されます。
FX取引は、自己資金以上に運用することで、利益を大きくすることが可能であるとともに、一挙に損失をつくってしまう懸念もあります。初心者の頃は手を出さないのが賢明かと思います。
あとがき
今回、取引方法や手数料を比較検討し、“仮想通貨を初めて買ってみる体験”、となりましたが、全くの初心者でも特に躓くことなく出来ました。今って下がり相場だな!と素人でも直観的に分かるビットフライヤーさんの画面が頼もしくも感じました。
アルトコインは販売所ということで、迷わず販売所で買ったのですが、今回買ったアルトコインの“イーサリアム”は、よく考えたら、取引所でビットコインで買う方法もありましたよね?
もしかしたら、そちらの方がお得だったのかも?取引所で、最初にビットコインを買って(手数料0.15%)それをイーサリウムにする(手数料0.2%)と二段階になるけれど、2回手数料を払ってもお得っぽい?取引所と販売所の価格を見比べて電卓で計算して検証しないと断言できないのですが。
まぁいずれにしても、少ない単位でやっていますので、大差はないかな?こうやって体験しながら分かってくるのでしょう、きっと。
特殊条件を付けて取引することもできるようですが、まだその効果的な使い方は難しくて理解出来ていません。
最初の頃は、少しずつ試しながらが良いようですね。何事も経験!
便利な取引方法などが分かった時には記事にしていくようにしますね!
ある程度取引のボリュームがある場合は、セキュリティ強化のために、正規代理店からウォレットを用意しておきたいですね。おすすめは、こちら。
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※本記事での見解や意見は個人的な私見であり、仮想通貨投資が必ずしも利益に繋がるというものではありません。また、留意して記載するようにしていますが、掲載情報の中には、情報が間違っていたり過去の情報が掲載されている場合があるかも知れません。
仮想通貨は法定通貨ではなく価格変動があります。本記事は、仮想通貨の売買や投資の勧誘を行うものではありません。仮想通貨に投資する際は、ご自身の考えのもとご判断ください。
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