綾瀬はるかさん主演の「精霊の守り人」の最終章シーズン3、2017年11月に始まり2018年1月に終了しました。今回も見ごたえ満載で、感動しました!ここでは、あらすじ、キャスト、周辺国情報のまとめ、そして、シーズン1、2の内容についても、おさらいしてみようと思います。
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「精霊の守り人」最終章シーズン3 2017年秋ドラマ
2017年11月25日スタート NHK 毎週土曜日午後9時から9時58分まで(全9回)
再放送:次週土曜00:10 – 01:08(次週金曜日深夜)
再び共に旅することになった女用心棒バルサと皇太子チャグム。かつてバルサに守られて生き延びた幼い少年は、苦難の旅の中、立派な皇太子に育つ。
二人は、バルサの故郷であるカンバル王国に入る。美しくも厳しい大自然をバックに、王国の奥深く潜んでいた陰謀を暴いていくバルサ。
そして、チャグムが新ヨゴ国を狙うタルシュ帝国の攻撃を受け、瀕死の新ヨゴ国を助けるため、ロタ王国とカンバル王国との同盟を結び帰還し形勢は逆転。北の諸国のうねりを背に、チャグムに父との対決の時が迫る。
一方、緒戦の犠牲となったタンダの行方を必死に探すバルサは、重症のタンダと出会うが、共にタルシュ軍に捕まってしまう。
そんな中、タルシュ軍の陣屋にチャグムが来る。タルシュ帝国のラウル王子とチャグム、バルサが向き合い刃を交わす…
その時、大地が揺れ天変地異が起こる。金の鳥が空を舞う―。
世界で愛される「精霊の守り人」シリーズ。
最終章は「闇の守り人」「天と地の守り人~第二部・カンバル王国編~」
「天と地の守り人~第三部・新ヨゴ皇国編~」 を元に、
国境を越えた壮大なドラマが展開します!
ドラマ「精霊の守り人」は、上橋菜穂子さん原作 の「守り人シリーズ」 の全12巻(10巻+短編など)を、ひとつのドラマとして構成するために、すべての作品をばらして組み直したものなのだそうです。
そんな中、シーズン3は、「闇の守り人」「天と地の守り人~第二部・カンバル王国編~」「天と地の守り人~第三部・新ヨゴ皇国編~」が元となっています。
青年皇太子に成長したチャグムが女用心棒のバルサと再び冒険の旅に出る、ようやく再会ですね!
小さき者を守りながら大地を旅していく、孤高の、しかし、心優しい女用心棒、バルサ。バルサが守った小さき者が、やがて、自らの人生を生きていく姿が描かれます。
当初、綾瀬はるかさんのアクションや、特殊メイクの高島礼子さんには、驚きましたよね?
それでは、早速、過去シリーズのあらすじを、サクッと・・・そして、シーズン3のあらすじは末尾に視聴後に追記していきますね。
シーズン1 あらすじ
体内に精霊の卵を宿したことで、実父の帝から恐れられ、嫌われた新ヨゴ国の王子、チャグム。帝の差し金で、葬られそうになったところを、女用心棒のバルサと出会います。
バルサは幼い頃に祖国、カンバル王国を陰謀によって離れ、旅をしながら用心棒として育った凄腕の持ち主。チャグムの母・ニノ妃の依頼で、バルサはチャグムを守ることになり、過酷な旅が始まります。
精霊の卵を狙う怪物と、帝から狙われる運命に翻弄されながらも、何とか精霊の卵を守り通して孵すことができました。そうこうしているうち、第一王子が病没したことによって、チャグムは、帝のもとに呼び戻されます。
旅の中で、バルサの親の仇やその思いを知ったチャグムは、バルサにかわり、カンバル王ログサムに一矢報いる機会があればとも考えるようになっていました。
最後のシーンは、バルサが、ログサムを無謀に襲撃して失敗します。
バルサの意図は、ログサムに立ち向かうのは、あくまでも自分なのだ、とチャグムに見せつけ、同時に、チャグムとバルサが互いに抱いてしまった母子に似た愛情を断ち切り、自分は二度と新ヨゴへ戻れない身となる、そういう覚悟を示しているかのようでした。
シーズン1は、原作の「精霊の守り人」と「流れ行く者」が元になっています。
シーズン2 悲しき破壊神 あらすじ
シーズン1から、4年の月日が流れ、チャグムには幼い弟が出来ています。
帝のチャグムへの仕打ちは変わらず、弟の誕生で、世継ぎ問題が解消されたとばかりに、チャグムを、戦のどさくさに紛れて葬ろうとしています。
帝の思惑を知りながらも、外交によって戦を避ける術を探るべく大海原に船出するチャグム、母方の祖父で海軍大提督のトーサは殉職し、一行は捕虜として囚われてしまいます。
一方、先の件で、お尋ね者となったバルサは、ロタ王国で出会った、虐げられたタルの民の兄妹を救います。妹のアスラは、体内に破壊神が宿り、怒りや悲しみで感情が高ぶると、破壊神(タルハマヤ)を召喚し、凄まじい殺戮を引き起こしてしまいます。
アスラのその恐ろしい能力を利用しようとするものと、命を封じようとするもの、アスラを狙う人々が、あの手この手で差し迫り、バルサが立ち向かい、守り切りました。
原作「神の守り人」「蒼路の旅人」「天と地の守り人(ロタ王国編)」
さて、いよいよシーズン3・最終章に突入!
シーズン3 最終章
シーズン3では、バルサと成長したチャグムが再開し、バルサの故郷、カンバル王国が主な舞台となります。
登場人物を見ると、バルサの親戚たちも、登場し、回想シーンもふんだんに起用されています。バルサの実父や旧国王など故人と思われる人たちも登場人物となっていますね。
バルサは、かつて地位も名誉も捨て、自分を守ってくれたジグロの名誉挽回が出来るのでしょうか?
チャグムが命がけで乗り込んだ他国で、同盟を結ぶことに成功し、強大な力を持つタルシュ帝国の危機から逃れることができるのでしょうか?
バルサ、チャグム、それぞれの過去や宿命と、どのように向き合っていくのか?
戦で大怪我に見舞われるというタンダは? チャグムとタンダが結婚?と、今回も、いろいろとハラハラしそうですね。
壮大なスケールで描かれているこの作品、周辺の国家の事情は・・・
主な登場国
カンバル王国
バルサの生まれ故郷。新ヨゴ国の北に位置し、国土の大半が大山脈。植物が育ちにくく、穀物の収穫量が非常に少なく、寒さが厳しい。現カンバル王・ログサムは、バルサの父の仇。
新ヨゴ国
帝が国を治め、星読みの聖導師が政治を司る。山脈を水源とする川の下流に広がる緑豊かな国。帝の第二王子のチャグムは、精霊の守り人となったことで、一度宮廷を追われたのですが、その後の顛末で皇太子として戻り、星読みのシュガの指導のもと政治を学びます。
新ヨゴ国の国境には、四路街というマーサの店がある町も。
ロタ王国
新ヨゴ国の隣国で、北部は貧しく、南部は交易で豊か。ロタ人のほかに、タルの民や、川の民と呼ばれる少数民族が住む。
禁域の森 手つかずの原始林タルの民にとって、神聖な森。人の絶望にとりつき、怒りや憎しみに力を与えるサーダ・タルハマヤを祀る地下神殿の入り口。
サンガル王国
新ヨゴ皇国の南に位置し、交易が盛んな海洋国家。海に浮かぶ数百の島で成り立つ。海産物が豊かで、タルシュ帝国の侵攻の脅威にさらされている。ラッシャローという海を漂う民と共存。
タルシュ帝国
南の大陸の強大な帝国で、太陽神をあがめる文明国。周囲の国々を次々と制服し領土を拡大。
タルシュ宮城は、第二王子ラウルの城
登場人物・キャスト
バルサ 綾瀬はるか (バルサの子ども時代 幼少:横溝菜帆 少女:清原果耶)
カンバル王国出身。6歳の時、王室の陰謀に巻き込まれ、父親の親友ジグロにつれられ祖国を脱出する。幼い頃から、ジグロに叩き込まれた短槍を武器に、用心棒をなりわいとしている。新ヨゴ国の王子チャグムの用心棒になり、帝や魔物からチャグムを守りながら旅を続け、チャグムとの間に深い信頼関係を築く。長い間、故郷に戻ることはなかったが、自分の人生に向き合うために、カンバルに戻り、過去に起こった事件の真実を知る。
タンダ 東出昌大(少年期:若山耀人)
先住民ヤクーの血を引く新ヨゴ国の薬草師。バルサとは幼なじみで、怪我をしたバルサを治療する。幼い頃から呪術師トロガイのもとで修行に励み、精霊の世界“ナユグ” の探求に生涯をかけている。旅に出ているバルサを常に気にしている。最終章では、タルシュ帝国の侵攻の際に、末弟の代わりに徴兵され重症を負う。
チャグム 板垣瑞生 (子供時代:小林颯)
幼い身で精霊の卵を宿したために、父である帝に恐れられ、命を狙われることに。バルサと逃亡の旅に出る。
精霊の世界“ナユグ” を見る能力があり、普通の人間には分からない異変を感じることが出来る。タルシュ帝国から故国・新ヨゴ国を助けるためにロタとカンバルとの同盟を結び帰還する。
ジグロ 吉川晃司
故人。カンバル王国で百年にひとりと言われた天才的な短槍使い。国王の武術指南役をつとめ、バルサの父親の親友だった。王位をめぐる陰謀に巻き込まれたバルサの父の依頼を受け、幼いバルサを連れて国外に逃亡。裏切り者の汚名を着せられ、刺客として放たれた、かつての友と戦うという苦しみを背負った。
ラダール 中川晃教
カンバル王国の王・ログサムの息子。やさしく、一見優柔不断に見えるがバルサ、チャグムと出会い、父・ログサムの過去の陰謀を知ることとなる。ルイシャ贈りの儀式以降、人を思いやる深い心が民を守ることになると信じ、新しい王として、カンバル王国の再建を目指す。
ナグル 黄川田将也
カンバル王国の先代の王。バルサの父が主治医として仕えたが、心やさしいナグルを、カンバル王国の王として認めない弟のログサムによって暗殺される。
ナグルの妃 村川絵梨
カンバル王国の先代の王・ナグルの妃。ナグルの弟である王の座を狙うログサムの陰謀により暗殺された夫である先々代の王・ナグルの後を追う様に死亡。
カグロ 渡辺いっけい
厳格なムサ氏族長。先代の氏族長の長男で人格者。天才的な短槍使いジグロの兄。バルサとチャグム出現により彼の中で変化が起こる。カンバルに伝わるジグロとカグロの関係、バルサの帰還で、今まで秘密にしてきたジグロとの真実が明るみにでることになり戸惑う。
カーム 降谷建志
カグロの長男で、従者を務める。激しやすく、まっすぐな人柄で人々に信頼されている。実の父・カグロを尊敬し、バルサの育て親でカグロの弟・ジグロのことを一族の裏切り者と信じ恨んでいる。
トト 米良美一
カンバル王国、全牧童の最長老。100 年を超え自然と融合し生きている。カンバル王国に伝わる秘密の儀式・ルイシャ贈りの儀式にも四十年前に立ち会ったこともある心優しい牧童。
ラルーグ 武田鉄矢
カンバル王国、ヨンサ氏族の長老。若い頃、各氏族から選ばれる最強の武人・王の槍を務めた。ルイシャ贈りの儀式と呼ばれる数十年に一度ある儀式を経験した長老として、全氏族から尊敬されている。バルサの出現により息子の死の真相を知る。
カルナ 上地雄輔
カンバル王国、ヨンサ氏族。バルサの実父。カンバル国王、ナグルの主治医。王の弟であるログサムから、王であるナグルを殺せと迫られ悩む。そして親友のジグロにそのナグル暗殺の秘密を告げ、自分の命と引き換えにバルサを逃がす。
ユーカ 花總まり
バルサの叔母。カンバル王国内のヨンサ氏族領で医術師として診療所を営んでいる。若い頃は、兄のカルナやその友人・ジグロのいた王都で医術を学んでいた。国王・ナグルの死後、姿を消したジグロの事を裏切り者と思い日々過ごしている。
ラウル 高良健吾
タルシュ帝国の第二王子。合理的かつ明晰な頭脳を駆使して他国を侵略していく。民族に関わらず優秀な人材を重用するため、部下にはヒュウゴなど属国出身者が多い。その野望は新ヨゴ国がある北の大陸に向けられている。
ノシル 林家正蔵
タンダの気弱な兄。精霊の世界“ナユグ”の探求に生涯をかけているタンダのことをあまり良く思ってはいない。タルシュ軍の侵略の際に、一族の総意として戦いに駆り出された末弟・カイザの代わりにタンダを戦に向かわせる。
ヨーナ マギー
新ヨゴ国のオッカ村に弟・コチャと姉弟二人で住む。タルシュ軍との戦いで傷ついたタンダを守ろうと、タルシュ軍に一人で立ち向かおうする健気な村娘。タンダに好意を寄せるが、タンダの気持ちがバルサに有ることに気づき身を引く。
コチャ とまん
草兵として戦に駆り出された14歳の少年。タルシュ軍との戦に備えている中、民兵に殴られている所をタンダに助けられ知り合う。
聖導師 鹿賀丈史 (シーズン2までは、平幹二郎さん)
星読博士の最高位で、帝を補佐し新ヨゴ国の政治をつかさどる。帝が幼い頃から、教育係として仕えてきたため帝の凡庸さを知っており、精霊に選ばれたチャグムが新ヨゴ国に何をもたらすかを見極めたいと思っている。タルシュ帝国の侵攻が近づく中、なすすべのない帝を刺そうとして隠密の槍に当たり、後継者にシュガを指名し逝去する。
記載時、公式サイトに載っていなかったのですが、以下の人物も最終章でも登場するかも知れません。
シーズン1,2の登場人物、キャスト(シーズン3にも登場?)
- トロガイ 高島礼子 呪術師
- マーサ 渡辺えり 衣装店を営む商人
- トウノ 岩崎う大 マーサの息子
- シュガ 林遣都 チャグムを支える教育係の聖導師
- ガカイ 吹越満 星読博士
- ジン 松田悟志 狩人(新ヨゴ皇国の帝直属の隠密)
- モン 押尾佑 狩人(新ヨゴ皇国の帝直属の隠密)の頭
- 帝 藤原竜也 新ヨゴ国の君主 チャグムを疎んじている
- 二ノ妃 木村文乃 チャグムとトゥグムの母
- トゥグム 高橋幸之介 チャグムの弟
- トーサ 伊武雅刀 二ノ妃の父 海軍大提督
- トーヤ 加藤清史郎 掘っ建て小屋で暮らすたのまれ屋
- サヤ 彩島りあな トーヤと一緒にたのまれ屋を営んでいる少女
- 一ノ妃 奥村佳恵
- 皇太子・サグム 中野魁聖
—カンバル王国—
- ログサム 中村獅童 カンバル国の君主
—ロタ王国—
- アスラ 鈴木梨央 破壊神を召喚する異能の持ち主
- チキサ 福山康平 アスラの優しい兄
- トリーシア 壇蜜 アスラ・チキサの母 処刑された
- スファル 柄本明 呪術師
- シハナ 真木よう子 スファルの娘
- イーハン ディーン・フジオカ ロタ王国の王の弟
- ヨウサム 橋本さとし ロタ王国の君主
- スーアン 品川徹 南部の大領主
—タルシュ王国—
- ヒュウゴ 鈴木亮平 密偵
- セナ 織田理沙 ヒュウゴを手伝う海賊
- クールズ 小市慢太郎 ラウルの腹心
こうして、キャストを見ていると、
もののけ姫のテーマソングでも知られる米良美一さん、宝塚歌劇団出身の花總まりさん、海援隊の武田鉄矢さん、ドラゴンアッシュの降谷建志さん、シンガーソングライターの中川晃教さん、羞恥心などの上地雄輔さん、モニカなどが懐かしい吉川晃司さん、XOX(キスハグキス)のリーダーとまんさん、などなど、美声の持ち主も多い今シーズンの面々、ミュージカル風も、いい感じなのでは?と想像しちゃいます。
今回から、映画「シン・ゴジラ」の監督の樋口真嗣さんも加わっていますので、一層スケールの大きい、迫力満点の映像が楽しめそうです。
綾瀬さんのアクションシーンもすっかり見慣れてきました。最近は、「奥様は取り扱い注意」でも、キレの有る冴え渡ったアクションを目にすることができ、当初に比べ、更に磨きがかかってきているように感じます。
運動神経の良さが際立っていて、もはやアンジェリーナ・ジョリーより、ある意味、凄いのではないかとさえ、思えます!今シーズンでのご活躍も凄かったですね。
シーズン3 最終章 あらすじ
第一話「バルサ故郷へ」
女用心棒バルサとチャグム皇太子の最後の旅が始まりました。南北の国の戦いを阻止するため、山間の国カンバル、バルサの父を死に追いやったその王のもとに、二人は向います。
山の王から富を得て暮らすカンバルでは、新たな戦いが…山の王を降すには、最強の槍が必要。王はバルサを利用しようとしていました。山の王の扉が開き、儀式の時へのカウントダウンが始まりました。
一方、タルシュ王国の皇子ラウルは、新ヨゴ国にせまります。
タルシュと通じている聖導師は帝に、タルシュ王国への降伏を勧めますが、プライドの高い帝は応じません。
–回想シーン–
ジグロは死の二年前、兄カグロと闘っていました。圧倒的に優勢なジグロは決着を付けず、来る日も来る日もジグロとたたかいます。ある日、二人はまるで舞を舞うかのように、たたかい続けていました。そして、ジグロは、金の環?を兄カグロに渡し、王には自分を討ち取ったと報告し、カグロが王の槍になれと伝えます。
連日の戦いは、ジグロがカグロに槍を教えていたのです。
–回想シーン終わり–
カグロのもとに到着したバルサとチャグム。カグロの息子、カームはジグロを裏切り者だと憎んでいました。カグロがカンバル王に面会し、バルサが来ていることを伝えている間に、カームとバルサの争いになり、バルサたちはその場から、逃げ出します。
戦に徴兵されたタンダ、「もうすぐこの国はなくなる」というトロガイらしき声。バルサの「ジグロが本当に恨んでいたのはこの私だ」、アスラが「都で災いが起きる」というのが、どうなってしまうのか、気になるところです。
第ニ話「カンバルの闇」
カグロの屋敷を出たバルサとチャグムは、市場に立ち寄ります。
–回想シーン–
29年前、当時のカンバル王ナグルは、生まれつき病弱でした。主治医としてバルサの父、カルナが付き添っています。「もう大丈夫です。」と帰る途中、王の弟・ログサムに呼び止められます。
ログサムは、カルナに、王の暗殺を命じます。バルサの命を担保に脅迫してきたのです。
王の槍ジグロと、カルナの妹・ユーカは、互いに惹かれ合っている様子です。
カルナは脅迫に屈し、王に毒を飲ませてしまいます。王の容態が悪化していく中、カルナは、王宮を逃れ、友・ジグロの元に行き、王の暗殺のことと、バルサを守って欲しいと告げ、城に戻っていきます。
ほどなく、王が死に、身重の妃も崖から転落した姿で発見されます。
全てを知ったジグロは、ログサムのもとに行きます。ログサムは、山の王と戦い、国を豊かにしようと思っていると、ジグロに伝え、説得します。槍の名手、ジグロの協力が必要なのです。ですが、ジグロは出ていきます。
ジグロは、牧童トトに、山の王について訪ねます。トトは、ジグロがこの国からいなくなれば、山の王にあえる機会がなくなるといいます。
ジグロは、ユーカの診療所を訪れ、山の宝石ルイシャを手渡し、この石のように自分の気持は変わることがないと伝えます。
ジグロは、バルサを連れ、カンバル国から脱出します。
ログサムは、8人の王の槍を集め、王の環を盗んだとの汚名のもと、ジグロ討伐を命じます。「耳なし口なしの誓いを立てよ」と。
その10年ほど後、カグロたちは裏切り者の親族として、つらい日々を過ごしていました。ある日、ログサムに呼び出されたカグロは、真実を告げられます。真実を知り、2人(ジグロ・カルナ)はログサムから離れていった、お前はどうだ?と問われたカグロは、ログサムに忠誠を誓い、ジグロ討伐に出かけることになりました。
–回想シーン終わり–
バルサとチャグムは、ユーカを訪ねに行くことにします。
第3話 「ルイシャ贈り」
叔母・ユーカのもとを訪ねたバルサとチャグム。戸惑うユーカに今までの顛末を伝えます。ユーカのもとで、ヨンサ氏族の長老・ラルーグに対面し、ジグロと戦ったラルーグの息子の最後を伝えます。ルイシャ贈りの儀式を体験した唯一の人物、ラルーグに、教えを請います。ルイシャ贈りの儀式は数十年に一度、開催され、無事に儀式を終えると、山の王から宝石「ルイシャ」が贈られるのです。カンバル国はそれを糧に国を守っていました。
やってきたカグロとカームに、バルサは再び自ら捕われ、カンバル国王・ログサムと対峙します。
第4話「ログサムの野望」
ログサムとバルサは激しい死闘を繰り広げるが、ラダール王子によって阻止されます。ですが、ログサムは、バルサの力を見極めるため王の槍と闘わせたいのです。名乗り出たカグロと、バルサは戦い、負けを認めたカグロは、ジグロの名誉回復の真実を打ち明け、王の槍をチャグムに譲り、バルサを生かすため、自殺してしまいました。
その頃、新ヨゴ国では、遂に迫りくるタルシュ帝国に、なすすべなく、戦おうとする帝。せめて国民を救いたいと願う聖導師は、ある思いを巡らせています。
第5話「槍舞い(やりまい)」
チャグムは、カンバル王・ログサムにタルシュ帝国の支配から民を守るためにロタ王国と同盟を結ぶことを進言します。しかし、ログサムは、バルサが、ルイシャ贈りの儀式で山の王を見事に負かすことが出来れば、ロタ王と手を結ぶと約束します。
バルサは、カンバル王国を守り、かつ、ジグロやカグロの遺志を継ぐため、ルイシャ贈りの儀式に向かいます。
山の王と対峙しないよう進言するラダールやラルーグに耳を貸さないログサム。儀式の場では、闇の守り人ヒョウルが登場します。
ヒョウルたちとの戦いで唯一勝ち残ったバルサ。最強の武人となり、最後のヒョウルが登場します。それは、ジグロでした。
「ヒョウルは、かつての武人たち。山の精霊と人の魂が重なり合って生きている。」とチャグムが言います。
ジグロと戦うことはできないと、葛藤するバルサ。バルサを押しのけ、ジグロのヒョウルと戦うログサム。ジグロがログサムを仕留めようとするとき、バルサが躍り出ます。
「ここでログサムを殺したら、ジグロの魂は永遠に悲しみを抱えたままだ。そんなことはもうさせない。」と。
自らの存在が足手まといになって、ジグロをカンバルから遠ざけてしまったことへの後悔の念を抱き続けているバルサ。
その思いをジグロに投げかけ、自分はどうしたらよかったのか問いかけます。
ジグロは、「ユーカを愛し、ともに生きたいと願っていた。だが、バルサを連れて逃げた。そのことで、私やユーカが不幸だったとは言えない。私たちを不幸にするものがあるとしたら、それはバルサの心ひとつだ。タンダのもとへ帰れ。」と語ります。
その言葉に、「父さん」と涙しながらジグロの胸に飛び込むバルサ。双方の槍が互いに貫き、ジグロは「ありがとう、バルサ」と言い残し消えていき、バルサは倒れます。バルサはずっと抱いていた心の闇を乗り越え、ジグロの想いを受け入れることが出来たのです。
次のヒョウルたちが現れます。カグロとかつての王の槍たちです。ログサムが戦い、やらそうになった時、「山の王よ、父上をお許しください」とラダールが飛び出し、ログサムの代わりに刺され、ログサムは黒い影に引き込まれて消えてしまいます。
倒れたラダールとバルサの体が宙に浮き、意識を取り戻すと、山の王からルイシャが贈られていました。
ラダールは山の王に認められたのです。ユーカのもとに走ったバルサ。温かく迎えるユーカ。バルサは、これから先、自分らしい道を見つめることができるようになったのでは?と思います。
第6話「戦火の別れ」
ログサムがいなくなり、ラダールが新国王となったカンバル王国。バルサはカグロから引き継いだ王の槍をカームに譲りました。
ラダールはチャグムに、ロタ王と手を結び、タルシュ帝国とたたかうことを誓います。チャグムはバルサと別れ、カンバルの大軍勢を率いて戦に向かいます。
その頃、タンダはタルシュ帝国との戦で壊滅状態のタラノ平野で、負傷していました。
ラウル皇子はロタ王国南部ツーラムに乗り込み、その勢力を利用し、新ヨゴ国に向かいます。
一方、ロタ王のイーハンは、チャグムに協力し、援軍を贈ることを決意、ようやく体制が整いました。
タンダの行方を探すバルサは、四路街から避難中のマーサやトウノ、アスラたちに出会います。
第7話「傷だらけの再開」
戦火を逃れるためにマーサたちと移動中、偶然コチャと出会うバルサ。タンダの居場所を知り、駆け付けるが、足のケガが悪化し、命の危機に瀕しています。バルサが腐った足を切断します。
タルシュ軍は大型投石機で難攻不落のはずの砦が破壊されていきます。帝は祈祷するばかり。
第8話「神なき世界」
ロタとカンバルの軍勢を連れたチャグムが新ヨゴ国に現れ、壊滅目前だった新ヨゴ国を勝利に導きます。しかし、帝は、ロタとカンバルの援軍を追い返し、チャグムを投獄してしまいます。
ことの成行きをみていた聖導師が帝にナイフを向けますが、あと一歩のところでモンの放った弓に倒れ、シュガに後継をまかせ息を引き取ります。
一命をとりとめたタンダとバルサは、寄り添って生きていく道を選んだ様子です。ようやく、バルサも…というところで、タルシュ兵たちが現れ、二人を拉致し、ラウルのもとへ連行していきます。
第9話最終回「旅立ち」
投獄されたチャグムはジンに救出されます。ガカイはトゥグムを連れ、逃げだします。
捕らわれたバルサとタンダ。ナユグの春が差し迫っていることを体感しているタンダは、魂を飛ばし、トロガイに光の鳥を飛ばし一斉に大勢に非難するよう促すことを提案します。
ラウルのもとに連行されたバルサとタンダ。その時、タルシュ帝国が内部の反乱によって滅びたと密偵からの知らせが入ります。
バルサと戦い劣勢になったラウルは自分を殺せと言いましたは、そこでバルサに「負けたものこそ、生きるべきなんだ。」と諭されます。
ヒュウゴはラウルに新たな王としての活躍を望んでいると伝えます。
光扇京では、帝がシュガに、二ノ妃を連れて避難するよう言い、自分は神としてここに残ると告げます。
人々は、タンダの呼びかけやトロガイの魔術で一斉に避難していき、ほどなく、洪水が押し寄せてきます。
山の上の宮では、チャグムを筆頭に、皆、新たな国づくりの希望に満ちている様子です。トゥグムはトロガイの化身に導かれて山の上の宮に避難することが出来ました。
二ノ妃はバルサに感謝の念を伝えます。
小屋に戻ったバルサは槍を玄関先にそっと立てかけ、タンダのもとに帰っていきました。
と、終わってしまい寂しいけれど、美しいラストに、もうひたすら感動です。ヒュウゴやカーム、ジンも格好良かったですね。
見逃しは、次週土曜00:10 – 01:08(次週金曜日深夜)NHKで、再放送があります。
それ以降は、U-NEXTなら、シーズン1も2も視聴できます。
※配信情報や条件などはご確認下さいね。