野鳥の巣、こんな間近に?
8月末ころ、高音のキレイなさえずりが聞こえていたと思えば、玄関を出てすぐの場所の低い庭木に鳥の巣が!
親鳥は、遠くからしか見ていませんが、カラスみたいに全身が黒っぽくて、カラスより小柄。ハトと同じくらいの長さだけど、だいぶスマート。くちばしも黒く、細長くとんがっています。
花壇でゴソゴソしている様子を何度か見かけた時、何ていう鳥だろう?と思っていました。
その時は、巣作りの材料集めをしていたようです。親鳥の大きさからは想定外の小さい巣です。
この場所で、何度か、今回と同じ形状で、抜け殻になった巣を、母が見つけたことがあり、その巣の大きさから、メジロの巣かな?などと話していたのですが、違っていました。
それにしても、こんなに小さい巣で大丈夫?ヒナ、ぎゅうぎゅうで溢れ出ない?
巣の場所も、玄関を出てすぐの場所の葉もまばらな低木。毎日、間近を通りますし、近所の猫さんたちや、うちのワンコたちも散歩の時、通るんだけど・・・
いろいろと、大丈夫かな?と、心配です。
野鳥の卵
中には卵が3個 9月1日撮影
玄関をあけると、パサパサっと親鳥は飛んでいきます。頭上から、警戒したような声が聞こえるので、そそくさと通り過ぎるようにしています。巣の向きは、外から見えにくいように考えて作られたようで、中は見えません。
親鳥に申し訳ないけれど、カメラを近づけて見ると、中に卵が3個ありました。自然の素材を集め、上手に出来た巣ですね。
野鳥のヒナ
雛がかえった模様 9月10日撮影
数日前から、小さい声が聞こえてきたので、そっとカメラを向けてみました。人の気配に、親鳥と間違えて、エサをねだっています。背中は毛がはえていなくて、地肌が丸見えですが、声が聞こえ始めてから数日経過していますので、孵りたては、もっと全身が赤く、丸裸みたいなのかな?と思います。
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鳥の雛、無事に育っています!
3羽とも、無事に育っています 9月14日撮影
前回の撮影から、わずか4日で、こんなにも羽毛が生えています。まだ針毛なところと、地肌のところがありますが、目もまんまるに開いています。
また、親鳥と間違え、口を開けています。
親鳥のシルエット
身近にいる野鳥のようですが、今まであまり気付かなかったです。何という鳥さんでしょう?高音の声が特徴的できれいです。
調べてみると、ヒヨドリかな?と思ったり、それにしては、ちょっとスマートすぎじゃないかな?とかも感じます。(撮影時は羽がふわっとしていてスマートには写っていませんが)
最初に見た巣作りの材料集めの時や、庭の小さい池で水浴びをした直後、ゆっくり眺めることが出来た時も、ヒヨドリにしては黒すぎる?と、あまり確信がもてませんが、この時期の営巣、巣の形、卵の色・模様、ヒナの口の中の色などから考えると、ヒヨドリが有力のようです。色が濃いヒヨドリもいるらしく・・。
そう思って聞けば、鳴き声は「ヒーヨ、ヒーヨ」と聞こえるような?
抱卵はメスで、オスとメス両方で育児するらしく、巣立った後は、オス組、メス組に分かれ、親とヒナが一緒に、1・2カ月訓練する期間があるそうです。
今回、身近に巣ができて、気にし始めると、意外といろんな場所で同じ種類の鳥を見かけるようになりました。声は頻繁に聞きますが、親鳥は、電線など、高いところでしか、見かけません。なので、今まで近くにいても、気づかずに過ごしていたようです。
身近な野鳥といえば、カラス、スズメ、ツバメ、鳶、カモくらいしか、名前を知らないかも?だけど、気にして探すように見ると、いろんな種類の鳥がいるようなので、これからはもっと観察したいと思います。
その後のヒナたち、強制巣立ち?
上画像を撮影して数日後、ヒナたちは、目が見えるようになったからか、人の気配ではエサをねだったり、声を出したりしなくなっていました。
ある朝、母が、「ヒナの姿が見えない。」と心配した様子で、ミギーを促していました。
間もなく、そわそわしながら、巣の近くに行ったので、ミギーも後を追いかけると、高台に登って、覗こうとしたのか、こともあろうに、巣がある木をささえに持って、木を揺らしてしまって、ミギーもめちゃめちゃ驚いたけど、もっと驚いたヒナたちが一斉に巣から飛び出してしまいました。
3羽のヒナは、それぞれ、5メートルくらいのところに落ちた感じでした。
とっさに「巣に戻さなきゃ。」と、1羽を捕まえてみたけど、すぐに手から逃げました。
もう1羽も同じでした。どの子も、少しの距離なら飛べるようで、これ以上、追いかけて、道路に出てはいけないし、とりあえず、人間は家の中にすっこんで、様子を見ることに・・・
ミギーは出社前だったので、その後、観察できなかったのですが、やっちゃった感で心配だった母が窓越しに見たところでは、危なっかしく低空飛行したり、どうしたらよいのか佇むヒナに、親鳥がエサを与えたところは、確認できたらしい。
屋根にとまることも出来ていたそうで、真近くの屋根にとまっているのが、窓から見えるというので、撮影しようかな?とカメラを持って行くと、すでに姿が見えなくなっていました。親鳥がどこかに誘導していった模様。
とっても心配ですが、3羽とも、無事に育ってくれるといいな。今回、こんな怖い目にあわせてしまったけど、来シーズンもここで巣作りしてくれるかな?と、本来なら、あと数日は巣で過ごしただろうと思われる中の、強制巣立ちとなりました。
もしかしたら、ヒナたちの食糧の足しになるかも知れないと思い、キャットフードを周辺にばらまいておきました。
それにしても、前回の撮影から、ほんの少しの期間で、別鳥のように、羽毛が、もふもふになっていて、びっくりしました。かわいい姿を、撮影し損なってしまいました。
そして、強制巣立ちから、10日ほど経過した頃、母が嬉しそうに、ヒナの姿を目撃したと言っていました。たくましく育ってくれていたようです。親は離れて見守っていたのか、ヒナだけだったそうです。
さらに、母は、「鳥が嬉しそうに、ずっと、さえずっている。」と言っていました。確かに、母が外に出ていると、鳴き声が聞こえます。どうやら、警戒した声のようです。ヒヨドリは人の顔を覚えるという説も見かけましたので、怖い人として、認定されちゃったかも?
ということは、ミギーは、ヒナをつかんだので、もっと怖い人? う~、残念。
今回、急に身近に感じた野鳥ですが、
あ~~~、鳥好き!特にヒナ!
あんなに小さい体の全身を使って、大きい口で「あ~ん」とエサをねだる姿、母性本能がくすぐられ、ハートをわしづかみにされるような気分?
巣から飛び出て、慌ててつかんだ時のふんわり・暖かな感触も忘れられません。
鳥も飼いたいけど、今の家で、鳥を飼育すると、ヘビが家の中に入ってきちゃうらしいので、無理そうです(泣)。
昔、一人暮らしの時に飼っていたブルーボタンインコも可愛かったです。当時、鳥のさえずりを聞き、目が覚めるのは、気持ちよく、幸せでした。インコ系は、時々、ギャギャギャっと不穏な鳴き声も出しますが。10年余り、一緒に過ごしました。
鳥の中には、40年とか、寿命がとても長い種類もいますので、飼育前にはよく調べたほうが安心ですね。
今の家では、鳥の飼育は無理なので、せめて、野鳥観察を楽しもうかな?
先ず、野鳥の種類を見分けるための本が欲しい!けど、載っている情報量がどんなものか、中身を見てから、選びたいので、今度、図書館に行って、下調べしようと思います。
候補の本はこちら
最近、人の間近に営巣する鳥が増えてきているそうです。人は怖いけど、ヒナを狙うカラスの方がもっと怖い、なので、巣は人の近くに、という感じなのでしょうね。庭に巣箱を設置したくなってきました。ヘビが気になりますけど。