オカヤドカリ飼育と意外なエサ。寿命は結構永い。正しい飼い方は?

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オカヤドカリ(丘ヤドカリ)の飼育と意外なエサ。なぜ、ポップコーンが主食?お祭りで夏限定の生き物のイメージが強いが、本来の寿命は結構永い。正しい飼い方で、オカヤドカリを楽しみましょう!

オカヤドカリ(丘ヤドカリ)

オカヤドカリ

     2014年5月頃から飼育中。カメラに警戒し、殻に引っ込み気味です。

オカヤドカリ:亜熱帯の陸に住むヤドカリで、日本では天然記念物に指定されています。産卵は海で行い、海の近くに生息しています。夜行性ですが、完全な生態はまだ解明されていません。

環境:多湿・20-30℃くらいで、活発に活動します。

寿命:自然下では20-30年。飼育では、3-15年くらい?

飼育下でのエサ(我が家では):主に、ヤドカリポップコーン。たまに、煮干し、乾燥カワエビ、人工海水、など

その他:常時飲み水は切らさない。時々海水を与える。

丘ヤドカリは、雑食で何でも食べると言われています。ですが、我が家ではいろんなものを与えても、ヤドカリ用のポップコーン以外を食べた形跡がほとんど見られず、食べたとしても、かなり少食です。

ポップコーンは、目に見えて減ります。

「ヤドカリが暮らしている沖縄では、アメリカ兵がポップコーンをよくこぼしたから、好んで食べるようになった。」という都市伝説のような摩訶不思議な説明を見たことがあります(一部うろ覚えですが)。

でも、自然界に生きるヤドカリさんが、たまに落ちている人工の食べ物(しかも、ポップコーン?)を好むなんて、ちょっと眉唾もので、ププッと笑ってしまいます。

とは言え、実際、ミギー家のヤドカリさんも、ポップコーンばかり好んで食べているわけで、なんだか腑に落ちないのですが、ヤドカリ用のポップコーンには、必要な栄養が添加されているし、

その他の食べ物は、ヤドカリが好む高温多湿の環境では、すぐに傷んできたり、カビが生えたり、臭くなったり、ショウジョウバエがよってきたり、と面倒なことが多いのですが、ポップコーンはそれらの難点が少なく、お世話も楽です。

また、人工海水は、毎日与えていると反応が薄いですが、2週間に一度くらいのペースなら、与えたとき、慌てて寄ってきて、すぐ減っています。

海水が乾燥し、濃度が高くなりすぎると、ヤドカリさんの体に悪いので、希釈したり、取り出したりしましょう。

ヤドカリ用のミネラル補給ゼリーも、忘れた頃(1ヶ月に一回くらい)に置くと、爪痕ビッシリになるほど、食べてますが、常備すると食べなくなります。

いろんな栄養を補給出来るよう、時々違うものを与えるようにしたいですね。

ヤドカリさんは、小さい割に、意外と物音をたてます。貝殻を背負って動くので、ケースと擦れて、ガリガリ、ゴトゴト。たまに、「キュッキュッキュッキュ」と鳴いているような音もします。

飼い方

オカヤドカリの家

W43×D34×H26センチのプラケースで1匹飼育しています。飼育当初、3匹いましたが、1年以内で、他は淘汰されちゃったようです。

上画像の手前右から、お引っ越し用貝殻、ヤシの木のエサ入れ、水入れ、奥右から流木、ジャングルジム アーチ、ヤシの実の隠れ家(シェルター)。底には、サンゴ砂(小粒に少量の粗目を混ぜています。)

底砂の汚れ加減を見て、1-4週毎に一度、流水洗浄で全体をお掃除。お引っ越し用貝殻が乗っているピンクの小さいタッパー(底にサンゴ砂入り)は、いつも洗わずそのままです。お掃除直後に、ヤドカリさんを戻す場所にしています。

途中、こぼれたエサのカスを取り出したり、補充したり、乾燥対策の加水をすることもあります。

オカヤドカリは、15℃以下で活動が鈍り、10℃以下では、生命維持が難しいといわれています。秋から春にかけては、パネルヒーターなどで、加温する必要があります。

エラ呼吸のため、乾燥には、とても弱いです。常に多湿であるよう、また、加温中は乾燥が激しいので、特に気をつけます。

霧吹きで間に合わない時は、少し暖めた水を底に注いだりしています。ただし、過度のムレにならないよう、換気口は必要です。

性格 ヤドカリさんは、警戒心が強く、とても怖がりさんです。残念ながら、人に懐きません。

ヤドカリさんのストレスにならないよう、出来るだけ、驚かさず、触らず、そっと見守ってあげましょう。隠れ場(シェルター、画面左奥)があると、安心するのか、人気スポットとなります。

高いところに登るのが得意です。餌場のプラスチックヤシの木に登り、細いヤシの木が、ヤドカリさんの重さで、たわんでいることはしょっちゅうです。力もあるので、脱走に気をつけたレイアウトにしましょう。

脱皮 ヤドカリさんは時々脱皮します。脱皮の時は、砂にもぐり、しばらく出てきません。このタイミングは、ひたすらそっとしておかなくてはいけません。

時には数ヶ月行方不明のまま、出てこなかったり、脱皮に失敗して、そのままのこともあります。

ヤドカリさんにとって、脱皮は命がけです。触らないのが一番なので、いくら心配でも、掘りおこしたりしないようにしてくださいね。

また、無事に脱皮を行うために、底砂は、厚みが殻の3倍以上あることが望ましいそうです。砂にもぐって出てこない時期も、乾燥しない&直接水がかからない、ことも、大切と思います。

宿替え 我が家のヤドカリさんは、新しい殻が大好きです。新たに入れた貝殻は、すかさず、試着します。もう、笑ってしまうくらい、テキメンです。

新しい貝殻を入れる→30分放置→見る・新しい殻に入っている→翌日・元の殻に戻っている。

大きすぎたり小さかったり、着心地が悪かったり、一回で無理と判断するものと、何度も試着し直す、悩めるものがあるようです。悩んで何度も試着して、やっと心が決まったり、真剣に悩んでいるヤドカリさんには、申し訳ないけど、見ていて楽しいです。

個体によって、なかなか殻を替えない子もいるらしく、うちの子は、観察には楽しいけど、もしかしたら、まだジャストフィットのお気に入りの殻に出会っていないのが原因なのかな?と心配になります。ちなみに、今の殻は、散歩中に砂浜で拾ったものです。

ヤドカリさんは、基本的におとなしいため、一般的には、複数飼育が可能と言われています。ですが、人が見てそう感じるだけではないか?とミギーは思っています。

隠れてばかりで、エサ場に食べに来れないなど、弱い順に徐々に淘汰されていくように感じます。ですので、単独飼育がオススメです。

昔、ミギーの子供時代は、お祭りには、ヤドカリ釣りがありました。その頃は、夏のワンシーズンの生き物と思っていましたし、寒さ対策もしなかったので、秋頃には旅立っていきました。

当時の無知さを今になって後悔しています。今、我が家にいるヤドカリさんには、出来るだけ長生きしてほしいと思います。

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