ミギー家には、今、水槽6本。もう10年以上、いろんな水棲生物を飼育しています。なので、いろんな失敗やトラブルも経験しました。
飼育のきっかけは、アレン(子)にねだられての お祭りの金魚すくいです。水を中和し、適宜、ろ過を施したら、大丈夫かな?と考えてました。
ところが、連れ帰った金魚は、弱々しく、白点病や尾腐れ病になったりで、1週間前後で、みんないなくなってしまいました。
からっぽの水槽をみると、寂しくて、元気な金魚を探し、信頼できそうなお店で、数匹の金魚を持ち帰り、それから、増えたり減ったりしながら今に至ります。
飼育当初は、生物ろ過の知識がなく、物理ろ過しか知らず、水かえの時は、金魚をきれいな水に移して、水槽や機材は全て、水道水を流しながら、細いパイプの中までブラシで念入りに洗い、飼育水も、全交換。(もちろん、中和剤はいれて)
その飼育スタイルのまま、小型熱帯魚にもはまり、中でも、ミッキーマウスプラティは、繁殖し、100匹以上に増えたこともあります。
飼育生物のお世話は、まめ(自称)なので、毎週のように、水替えし(都度、機材分解し、ごしごし洗い)、そんな方法でも、金魚や熱帯魚は、おおむね無事に飼育できていました。
ある時、種類が豊富で楽しいショップを見つけてしまい、調子に乗って、熱帯魚を何度も追加していたら、ある日を境に、目に見えて崩壊していくという初めての緊迫した事態に遭遇。
投薬したり、調べたり、いろいろ手を尽くしましたが、全滅させてしまいました。
その時、調べてわかったのが、ろ過は、器械がこし取る 物理ろ過以外に、重要な、生物ろ過があるということ。
目に見えない生き物たち(バクテリア)が、生体の排泄物やエサの残りから発生し、水の中に溜まってくる有害物質を分解してくれるということ。
毎週のように機材やろ材を、水道水で洗っていては、まるで、無菌室のようなものですね。
新入りさんたちは、環境の激変と、移動ストレスで。先住さんたちは、無菌生活に慣れ、免疫がないところに、生体の増加で、有害物質も許容範囲を超え、体力が低下し、一気に崩壊。
水替えも薬も効きませんでした。
お店で、つい、気に入ってしまった生体を買う時、とりあえず、最低限必要な機材、中和剤、餌くらいしか、思いつかないし、それ以上って、聞きにくいですよね?
今なら、ネットで調べたら、ディープに知ることも出来るけど、購入後、特に気にせず、調べることもない場合、もしかしたら、当初のミギーのように、間違った飼育方法をしてしまうかもしれない。
そのころの金魚、熱帯魚には、全量換水の過酷な環境変化で、ストレスになることを、頻繁にしていたのです。
生き物をお迎えするということを、もっと真剣に考え、今後は、知識を先に得てからと、反省しました。
とはいえ、生き物が好きなので、つい、増えていく傾向はありますけど。
今、水生生物は、クサガメ、金魚、海水魚、ミステリークレイフィッシュというザリガニ、ゲンゴロウと、大小あわせて、6本の水槽を維持しています。
生物ろ過をしてくれるバクテリアを意識して、飼育水は、全部いっぺんには、交換しない。
新しい水の温度は、飼育水と同じになるよう温度合わせする。
デリケートな生体用の水は、数時間から半日くらい前から用意し、エアレーションしておく。
ミギーは、その時の水の汚れ方や生体により、
ザリガニは、水質変化に敏感なので30-50%
海水魚は30-40%、
金魚は50-85%
クサガメは、凄く汚すので、ほぼ90-95%、
くらいを目安に交換しています。
あ、あと、ザリガニと海水魚水槽のエビの脱皮直後なら、水替えは先延ばしにします。殻が固まっていない時の環境変化は、命に関わるほど、厳しいみたいなので、2-3日後にずらします。その時、水が極限まで汚れていたら、どっちを取るか、悩んでしまうので、余裕のあるうちに、替えるようにしたいですね。
ろ材を洗う時には、飼育水を使い、水道水は使わないようにしています。
この換水方法の変更と、水槽サイズや、濾過システムを、少し余裕を持たせて組みなおしてから、金魚が繁殖するようになりました。
少し余力を持たせたろ過システムと、水が汚れがひどくならないうちの早めの適量の水替え、で、トラブル知らずの快適アクアリウムが楽しめます。
初期導入時は、生体よりも一足早く機材を揃え、水をまわし始め、飼育水だけの状態で、導入予定の生体に与える餌を毎日少しいれ、環境に応じたバクテリアをじっくり育てます。
生体お迎えの前日に、一度(中和した)水で全量水替えし、準備万端な体制で、生体をお迎えするようにしたら、何かとトラブルが多いはずの、飼育開始直後も、かなりスムーズになります。(健康な個体を選ぶことが、何より重要ではあります。)
水替えは大変ですが、時間のある時、ぼぉーっと水槽を眺め、生き物のしぐさを観察していると、疲れもいやされ、リラックスした気分になれますね。
トラブル回避のポイント
・信頼できるショップで状態の良い個体を迎える。
・水槽サイズや、ろ過システムは少し余力を持たせる。
・複数のろ過を組み合わせると、一方にトラブルが出ても、もう一方がカバーしてくれる。
・生物ろ過も重要。生体よりも先に水槽を準備し、バクテリアを育てておく。
・生体数は少なめに。
・面倒がらずに早めに水替え。怠ると、もっと面倒なことに。
・その生体の飼育方法、成長後のサイズや特徴、寿命を知り、最後まで責任を持てるかどうか、冷静に判断し、時には、諦めることも重要ですね。これがなかなか難しいですが・・