金魚のヒレが赤く充血!
金魚水槽に、複数の金魚がいる場合、春から秋にかけての産卵シーズン(主に夜明け前)は、メスがオスに追いかけられるので、場合によっては、何らかの対策が必要です。
機が熟すと、オスがメスの尾びれ周辺をつつき、産卵を促します。たまに、目にする機会がありますが、逃げまわりながら産卵するメスと、それを追いかけるオスたち、卵を食べに群がるその他の金魚たち、時に、水しぶきをあげることもあり、なかなか大変そうです。
通常、水温が23℃前後が適温と言われていますが、メスの状態などによって、一概にこの水温と、言い切れないように感じます。
我が家のミックス金魚たちは、今春は産卵の気配がなく、この金魚たちは、主に、2010年生まれ(今年7年目)なので、そろそろ産卵から引退なのかな?と思っていました。
ところが、先日、一尾のメスの尾びれが、赤く充血していることに気づきました。
観察して見ると、水槽の水面より上の部分に、卵がついています。(水中の卵は、すでに、他魚に食べられちゃってます。)
産卵時に負傷したと思います。赤くなっているだけではなく、一部、欠損するほど、重症っぽいです。
ここの金魚たちは、丈夫なので、何かあっても、正常な水を保ちながらの、自然治癒が基本ですが、今回は患部が深そうなので、念のため、イソジン浴をすることにしました。
イソジン浴の方法
用意するもの イソジンうがい薬、一日汲み置いてカルキが抜けた水
(使う水は、カルキ抜き剤を使わず、汲み置きで自然にカルキが抜けたもの)
手順
- 小さめのバケツや容器に、汲み置き水を2-3リットルほど入れる。
- 金魚を飼育水槽から取り出し、空中で患部にイソジンうがい薬を1-2滴塗布する。
- イソジンがついたまま、汲み置き水のバケツ(容器)に入れる。
- 数分間、そのまま様子を見る。
- バケツ(容器)から、金魚を取り出し、飼育水槽に戻す。
患部に付いたイソジンが、汲み置き水にひろがり、全身の消毒にも効果的と思います。
5分以上はリスキーな気がします。小さい金魚、弱った金魚なら、もっと短時間で、切り上げてください。(繊細な個体には、エアレーションをする方が、負担が少ないかも分かりません。)
イソジン浴中は、様子をじっくり観察し、万一、苦しそうなら、すぐにもとに戻してください。
患部がエラなどのデリケートな場所に近い場合、直接塗布せず、汲み置き水にイソジン数滴を先に混ぜておいて、薬浴するのが良いかと思います。尚、申し訳ございませんが、自己責任でお願いします。
このメスは、水槽内でも一番大きく成長していて、体力もあると思いますので、簡易な方法で済ませました。
繊細な個体の場合や、外傷と異なり、尾くされ病など疾病の場合は、GFG(グリーンF
隔離の方法
イソジン浴の後、このメスが再び負傷しないように、アタック力が強そうな大きいオスを、隔離板で隔離しました。
今回、負傷したメスと、このオス、どちらも大きすぎて、今の90センチ水槽&濾過フィルター付きでなくては、別の水槽やバケツでは、水が1日も持たなさそうに感じます。産卵後は、飼育水が汚れていることが多いので、水換えにも注意したいですね。
10日ほど経過後
赤く充血していた患部は、おさまっていました。
今年、5-6月の通常の産卵シーズンの夜間の気温が低めだったのも、時期がずれる原因になったのかな?
追いかけっこのタイミングで、産卵藻などを入れると、卵を回収でき、稚魚飼育が楽しめます。
卵からの稚魚飼育を、超簡単に言うと、卵のついた藻を小さいケースに飼育水と入れ、空気が1本の糸のように絞ったエアレーションをします。
すると、1週間前後くらい(もっとかかることもあります)で稚魚が孵ります。
稚魚が孵ったタイミングに、ブラインシュリンプをわかせて与え、しばらくすると、金魚のエサをつぶしたものも、食べられるようになります。
うちのミックス金魚の場合、初年度はブラインを与えたけど、翌年以降の稚魚には、いきなり、金魚のエサをつぶしたものだけでも、飼育は可能でした。でも、そうやって育った金魚は、成長が遅く、成魚となった今も、小さいサイズです。
稚魚の成長を見るのも、かわいく、楽しいものですね。あ、それと、金魚は、赤より、白が優性遺伝すると、聞いたことがあります。