ガッテン!「虫歯リスクが激減!?発見!新★歯みがき法」
歯の健康って大切ですよね?筆者も日頃気遣っているつもりではありますが、最先端のスウェーデンの現在の事情はどんななの?新歯磨き法って何?と興味があります。
ガッテン!「虫歯リスクが激減!?発見!新★歯みがき法」2019年5月8日放送分では、最新の歯磨き法が紹介されました。
とても簡単だけど、日本人には無理?番組で紹介された内容のまとめと無理じゃなくなる方法を考えてみましたので、ご紹介したいと思います。
NHK 2019年5月8日(水)19:30〜20:15
再放送 2019年5月29日(水)午後3時08分~予定
公式サイト:http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20190508/index.html
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予告内容は以下のようになっていました。
虫歯予防、歯を守るカギは「歯みがき粉」の使い方にあった!?ゲスト仰天!虫歯率を激減させたスウェーデンの新★歯みがき法とは?こわーい歯周病を予防する秘策も大公開!
1日2回は当たり前、3回する人も珍しくない「歯みがき」。ところが今、大人の虫歯が増加中!最新の調査によると、虫歯を持っている人の割合は40代でほぼ100%。毎日みがいているのにどうして虫歯になっちゃうの?そこで今回ガッテンが紹介するのは、国の虫歯率が大きく下がったスウェーデンの新・歯みがき法。そのカギは、研究者もビックリの「歯みがき粉」の使い方にあった!さらに虫歯に加え歯周病予防にも効果てきめん、スウェーデン人の8割が実践する秘策も大公開。いつまでも自分の歯で食事をするために、歯を守る最新情報をお伝えします!
【ゲスト】森口博子,金子貴俊,大島麻衣,【司会】立川志の輔,小野文惠,【語り】山寺宏一
歯を守る新常識SP
昭和31年 東京神宮外苑で行われた学童歯磨訓練大会では、当時まだ根付いていなかった歯磨きの習慣を広めようとしていました。
それが今では、1日2回は当たり前、3回磨く人も珍しくない「歯みがき」。ところが今、大人の虫歯が増加中!
最新の調査では、40代で虫歯を持っている人の割合はほぼ100%。磨いても磨いてもなんで虫歯になっちゃうの?
番組は、解決方法を求めて世界へ!すると国民の虫歯を激減させることに成功した国があったんです。その秘密の一つがこれまでとは違った新次元の歯磨き術。
その方法をいち早く知った専門家は、「これは日本人には無理だ!」と。どういうことでしょう?
スタジオには、歯磨き剤、洗口液、歯間ブラシ、タフトブラシ、歯ブラシ、舌ブラシ、フロスがずらっと並んでいます。
厚生労働省が調べた日本人の平成28年歯科疾患実態調査の表が提示されていました。そこでは、虫歯がある人がもうほとんど。虫歯がない人を見つけるほうが難しいという結果となっていました。
一方、世界一の歯の先進国スウェーデン。
歯科医院での様子では治療に訪れている人の歯がとてもきれいです。77歳の女性も白くてきれいな歯と健康的な歯茎。街のどの方も、自然の歯の色の笑顔が素敵でした。
スウェーデン・ヨンショーピング市の調査(2013年)では、40代の虫歯がある人は20%未満、80代で40%前後、他の年代においても虫歯率は非常に低い結果となっていました。
スウェーデンは日本と何が違うの?
お菓子が好きなスウェーデン人の砂糖消費量は日本人の約2倍!なのに歯の先進国とはいかに?謎は深まりますね。
昭和23年 日本で初めてフッ素入の歯磨き粉が登場しました。
最新の歯磨き粉には、
- 発泡剤:着色汚れを浮かして落とす力
- フッ素:虫歯予防にかかせない切り札
などが配合されています。
中でもフッ素は、国内に流通する歯磨き粉の9割に配合されているそうです。
歯垢の中にいる虫歯菌が出す酸が歯を溶かすことで起きるのが虫歯。
フッ素で歯をコーティングすることで、虫歯菌の出す酸がかかっても歯が溶けなくなります。酢に卵を殻ごと入れると、殻がもろもろになりますが、歯磨き粉をつけ、すすいだ卵は酢につけても殻が溶けません。そんな強力なコーティングの役割をフッ素が果たしているようです。
では、なぜフッ素入りの歯磨き粉を使っているのに日本人の虫歯は減らないのか?
25年ほど前、その真実を知ったのは、虫歯予防の専門家・東京歯科大学 名誉教授 眞木吉信(まきよしのぶ)さん。当時世界最先端の虫歯予防法を学ぶためスウェーデンに留学し、虫歯率を下げることに成功した秘密を探りました。
イエテボリ大学で開発された新しい歯磨き法、イエテボリテクニックが通常の歯磨きに比べ40%以上虫歯のリスクを減らせる画期的な方法でした。
ところが、日本人には無理だなというのが眞木先生の最初の印象だったそうです。
研究者が困惑?スウェーデン式歯磨き イエテボリテクニックとは?
スウェーデンのお宅での歯磨き風景のVTR。一見して普通の歯磨きとの違いは分かりません。
スタジオで、ゲストの金子貴俊さんがイエテボリテクニックにチャレンジします。
日本人には無理と眞木先生が感じた歯磨き法を体験した金子さんは、「こんなの初めて!」と。
磨いて口に残ったものだけ吐き出して口をゆすがない!?驚異の新歯磨き法
スウェーデンのご家庭の女子は、ゆすがなくても、むしろフレッシュだとのこと。
金子さんも歯磨き粉の爽快感が長く続くという感想でした。
眞木先生のお話によると、
10年くらい前までは、歯磨き粉は歯磨きの補助、歯磨きの本質はローリング法、バス法などのブラッシング。それできれいに磨きましょう。歯磨き粉は、ただ爽快感を得るためのものと考えられていました。そこが近年変わってきている。フッ素を口の中に残すことによって虫歯が予防できるというふうに。
ゆすがないと、菌が口に残るのでは?というゲストの森口博子さんの疑問には、菌がいてもフッ素を使っていれば歯質は強くなるから虫歯になりにくい。とおっしゃっていました。
ゆすぎ回数とフッ素濃度の表が登場。
ゆすぎ回数 | フッ素濃度 |
0回 | 25.8ppm |
1回 | 8.3ppm |
2回 | 5.0ppm |
3回 | 3.2ppm |
4回 | 1.9ppm |
4回ゆすぐと1/10以下になってしまうのですね?
ここで、フッ素を飲むことによる心配は?という声があがっていましたが、歯磨き粉、塗布、洗口液これに関しての濃度は医薬品、医薬部外品として決められているので、きちんと吐き出せば口の中に残るフッ素の濃度量で何か起こるというのは考えられない。ということでした。
体験した金子さんは、続けられる。歯が痛いとか病院に何回も通わないといけないとかに比べ、これを毎日やっている方が全然いいとの感想でした。
スウェーデンですすめられている イエテボリ テクニックとは?
- 歯磨き粉はたっぷり (2センチ)
- フッ素を口の中に残す
- 歯磨きの後は飲食しない (最低30分、できれば2時間)
対象は12歳以上(子どもたちにはおすすめしていません)
イエテボリ大学教授のペーターリングストロームさんのお話
2センチ使うことは虫歯予防に十分な効果が期待でき、かつフッ素の悪影響がおこらない安全な量だとわかっています。
フッ素は毎日大量に摂取すると骨などに悪影響が出る可能性があるため、1日の許容摂取量は10mg(9歳以上)までと決められています。
歯磨き粉2cm(約1g)のフッ素の量はおよそ1mg。万一、全部飲みこんでしまったとしても健康被害を心配する必要はないそうです。
※フッ素がインプラントに与える影響についてさまざまな研究があります。心配な方は主治医にご相談下さい。
VTRのスウェーデンのご家庭では、歯磨き後にまったくゆすがなかったのですが、少量の水で1・2回ゆすぐ人もいるそうです。
スウェーデンの虫歯激減!もう1つの秘密
治療だけじゃない!歯科医院の超活用術
虫歯&歯周病予防!歯科衛生士のプロケア
スウェーデンでは、虫歯もないのに歯医者さんに患者さんが!
歯科衛生士(虫歯予防のプロフェッショナル)のプロケアを受けに来ていることが虫歯の減少につながっています。
歯医者さんのイメージが国によってこんなに違うんだとスタジオでの談話がありましたが、日本でもそういう風景は広がりつつありますよね?
日本にも歯科衛生士はちゃんといます。歯科衛生士歴13年の藤森瑠依さんに、ガッテンボーイのみやもりさんの口の中をみてもらうと、歯や歯茎の状態からみやもりさんの習慣などを言い当てていました。それぞれ、その人にあったケアの仕方を教えてもらえるそうです。
歯科衛生士のプロケアで、歯周ポケットの中の汚れもきれいサッパリ。歯の表面もツルッツル。歯石がめちゃめちゃ臭いという感想のみやもりさん、定期的に通わないと将来が怖いですね?
続いてスタジオに、日本口腔衛生学会 理事 安井利一さんが登場。
歯が痛くなってから歯医者さんというよりも、痛くなる前に診てもらう時代に入った。歯科の場合、重症になってから治療をするというのは難しい。なので、重要なのは予防。患者さんにとっても負担が少ないので、意識改革をしていただければと思いますとのこと。
歯垢を取る、虫歯も歯周病も原因を除去することはとても重要なことなんですって。
歯の残存本数(80代) |
定期的にプロケアを受けた人:約16本 |
受けていない人 :約7本 |
日本歯科診療所調べ
上記のように、明確にエビデンスが出ているそうです。
予防は年に何回くらい?
初診で診てもらって、次回は3ヶ月後、その次は6ヶ月後というような感じで、40代になれば、かかりつけの先生に見てもらい、どのくらいの間隔で行くのが良いのか指導してもらうことが大切なようです。年に2-3回くらいかな?
歯科衛生士直伝 本気で歯を残すワザ
歯科衛生士が実践 虫歯予防のプロは自分自身の歯を残すために一体どんなことに気をつけているのでしょう?
歯科衛生士さん1000人に緊急アンケート
- 第3位 歯ブラシ以外の道具を使う (フロスや歯間ブラシは必須アイテム)
- 第2位 歯ブラシで隅々まで丁寧に磨く (歯磨き粉があってもブラッシングで歯垢をかき出すことは大切)
- 第1位 プロケアを受ける
となっていました。
幸い筆者が今、通っている歯医者さんで教えてもらっていることがほとんどでしたので、日々実践するのみという感じでしたが、歯磨き粉をゆすがないというのは初耳でした。そういえば、軽くゆすぐだけで良いというご指導は頂いていました。
あ、それに歯磨き粉をたっぷりというのもあまり聞いたことはなかったですね。少量でブラッシングがメインという古いタイプの知識でした。
「日本人には無理」の克服法?
ゆすがないと菌などが気持ち悪く感じて無理という時は、一度普通に歯磨きした後、気が済むまでゆすいで、もう一度、歯磨きし直して、そして、ゆすがないという2度磨き法なら、菌の気持ち悪さはないはず、歯磨き粉の味が残るのが我慢できないかどうかは、試してみたいと思います。
追記:「歯磨きのあと、ゆすがない」を実践してみましたが、そんなに違和感はないです。ただ、歯磨きの後はゆすぐ癖がついているので、すごく意識していないと、ルーティンで、つい、ゆすいでしまいます。
ゆすがずにいたら、歯はつるつるの状態の時間が長持ちするような感じです。
何かを飲食する前には、ゆすいだ方がいいのかな?と思い、歯磨きの30分後くらいにゆすいで、その後、飲食して普通に過ごした際も、歯のつるつるがキープされているような気がしました。
歯磨き粉で歯をパックしているみたいなイメージですね?
しばらく試してみた結果、筆者のイエテボリテクニック実践は、歯磨き後、ゆすがないのは、就寝前の歯磨きの時だけ限定で継続、起床時にうがいして、歯磨き粉を摂取する量は控えめにしておきたいなとも思います。
ゆすがないと無理な方には、洗口液がおすすめですね。
見逃し配信
ガッテン!の見逃し配信は、NHKオンデマンド、または、ユーネクストで、放送日から2週間程度配信されています。
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