カブトムシ
生き物だらけの我が家では、カブトムシも、5年ほど累代飼育しています。一番最初に、幼虫10匹を買い、無事、オス5,メス5の成虫となったのが、初代です。
買ったのはこちら ★国産カブトムシ3令幼虫10頭セット★
その頃、成虫は、オス・メス各1匹 計2匹 1ペアを、大きめの飼育ケース(コバエシャッター 大 (370×221×240mm))に入れ、マットを容器の半分以上の高さになるくらい敷き詰めていました。10匹で飼育ケース5個です。
最近は、ケースが多いと管理が大変なので、さらに大型の飼育ケース(飼育容器 スーパー特大 黒(500×360×300mm))に、ごちゃっと10匹くらいずつ、まとめて入ってもらっています。こうなると、オス同士で喧嘩したり、エサのゼリーや糞尿でマットが汚れやすくなり、成虫の割に、次世代の卵や幼虫の数はそう多くなりません。この飼育ケース、スーパー特大サイズでも、本来は、国産カブト4-5匹くらいまでかな?と思います。
成虫が天寿を全うする頃、新たな生命がすでにマットの中には育まれています。
成虫が卵を産んだ直後、寿命を迎えるより早い時期に、親の成虫を、別のケースに移動すると、卵や生まれたての幼虫を保護でき、より多くの幼虫を確保出来ます。
あまり増えても大変なので、ミギーは、マットの状態が悪くなければ、成虫と卵を隔離せず、そのまましばらく放置し、様子見をします。
マットが乾燥してきたら霧吹きなどで水分補充をし、幼虫の糞が目立ってきた時、別の飼育ケースに、幼虫用のマットをたっぷり用意し、成虫がいた飼育ケースから、幼虫(あるいは卵)を回収し、移動します。
この時点で、幼虫の大きさは、個体差がありますが、3-4センチくらいに育っていることが多いです。
また、この幼虫の親(成虫)が幼虫だった頃のマット、今の成虫が、蛹から羽化して出てきた古いマットにも、次の世代の幼虫がいることが多いです。(飼育ケースに幼虫を複数匹入れていた場合)
飼育者が、カブトムシの羽化に気付いて、新しいケースに移動するまでの間に、すでにその場に卵を産んでいるのです。国産カブトムシは、羽化後の活動が早いです。
なので、こちらもあわせてチェックし、同様に幼虫(あるいは卵)を回収します。
幼虫を入れた飼育ケースは、マットの表面が乾いてきたら、水分を補充し、マットの中に、糞が目立ち、量が減ってきたら、マットの補充(交換)をします。
国産カブトでは、飼育ケースが充分な大きさなら、幼虫期全般で、2-3回程度のマット交換で済むと思います(秋と初春)。環境にもよりますが、水分補充も、たぶん、2週間に一度くらいのペースです。
マットは、カブトムシの幼虫専用を使います。ガス抜き済ですぐ使えるというものでも、念のため、開封して1週間程度放置した後に使うようにしています。ガスが発生していると幼虫に被害が及ぶので、ここは、慎重にしています。
水分量はマットをぎゅっと握ってほぐれない程度とか言われていますが、実際どれくらいが良いのか、感覚的な表現で、難しいですね。
左:古いマット(表面乾燥しています)、右:新しいマット+栄養強化フード
飼育容器 スーパー特大に幼虫10匹まで、マットを適宜交換したら
立派なカブトムシになってました。昨年までは(汗)。
栄養強化フードは、ごろっとした塊のままでは残していることが多いので、
手ですりつぶしています。特に、なくても大丈夫です。
今回は、以前のものが残っていたので使いました。
急な環境変化を避けるため、全交換ではなく、古いマットの糞をある程度、適当に取り除きながら、新しいマットと混ぜ、補充します。
主に使っているマットは 昆虫マット B10、昆虫マット B3 ヘラクレスマット などです。他にもいろいろ使ってみましたが、こちらのマットは、変な虫が出てくることもなく、気に入っています。
〈以降、閲覧注意 幼虫画像が出てきます〉
一昨年までは、幼虫たちが、ある程度成長したら、10匹ほど家に残し、他は、近所のショップさんに引き取ってもらっていました。100匹以上になることもあったので、とても助かっていました。
100匹ともなると、飼育ケースの確保と、維持管理が大変です。幼虫の頃のお世話は、マット交換の頻度があがる程度なので、まだ、ましですが、成虫になると、ホント大変。
成虫のカブトムシは、昆虫ゼリーをよく食べます。羽化直後の勢いのある時は、1匹あたり、毎日ワイドカップ18gを、1-2個くらいペロリです。
ブンブン羽音や、ガサガサ移動、ガリガリケースをこするような音も、夜間に賑やかです。ケースの蓋が甘いなど、油断すると脱走します。(脱走カブちゃんは、カーテンや窓周辺で発見することが多いです。)
毎夏、甲虫さんたちの昆虫ゼリーの開封が、連日連夜、10-20個と、ツメがもげそう、たまに本当にもげて、大変なので、ミギーはすっかり懲りているのですが、アレンは、なかなか手放してくれません。
また2-3匹なら継続飼育も負担ではないように感じますが、アレンは10匹以上のにぎやかさにこだわりがあるのかな?
去年、成虫のお世話係をバトンタッチし、ワンシーズンを過ごした後、あっさりカブトムシは卒業すると決めてくれました。
ところが、例年、カブトムシを引き取ってくださる貴重なショップさんが、タイミング悪く、その頃、改装・移転されて、今風のオシャレなショップに変身し、スペースがなくなったということで、引き取ってもらえなくなりました。「あ~、1年遅かった。」
「さて、どうする?」と言いつつ、解決策が見つからないまま、月日が経過しています。
全部、引き渡すつもりで、前年の初秋にマット交換した2つの飼育ケース。合計で何匹いるのか、分かっていませんでした。
春先のマット交換時期に、いつものお気に入りのマットが、まさかの売り切れで、少ししか補充できず、まぁいいか、と、とりあえず交換しはじめると・・
(2月の様子)
1つの飼育ケースは、約25-6匹と超過密となっていました。もう1つの方は、約13-4匹、合計40匹前後!成虫になったら、1匹1日1-2個の昆虫ゼリー、40×1~2=40~80個/日、開封どうする?
今期、引き取りしてもらえず、途方に暮れ、思考停止してしまったまま、スペース配分も、ころっと忘れていたので、1つのケースは、過密飼育となり、幼虫のサイズが例年と比べかなり小さく、ますます、引き取り手を見つけるのは困難です。
過密だった1つを、2つに分け、合計3つの飼育ケースに、分けていくと、ますます、マットが足りなくなりました。気休めに少しずつ足して入れ換えたけど、次回しっかり補充しようと思っていたものの、売り切れが解消されず、一度、若干補充できましたが、まだマットが足りず、
(3月・アレンが移動の途中、六文銭みたいだと喜んでおりました。)
そのまま月日が経過していき・・・
もうこのタイミングを逃せば、ヤバすぎると、GWの連休に交換してみたら、1つの飼育ケースは、普通に幼虫だったのですが、もう1つの飼育ケースは、早くも蛹室を作り始めていたようで、なんと、蛹室をこわしちゃいました。中身は幼虫の形、だけど、もしかして前蛹?いや、幼虫?と微妙な感じです。
あ~あ、やっちゃった。人工蛹室、買う?どうする?と言いつつ、見てはいけないものを見てしまったような後ろめたさを感じつつ、マットに戻してしまいました。
こんな時のために、人工蛹室を買っておこうか、と考えたことも何度もありましたが、国産カブトなら、サナギの時期が分かりやすいので、まさか、蛹室を壊してしまうとは思ってもみませんでした。
人工蛹室を買っても、届くまで若干時間がかかるけど、後で調べてみたら、マットを押し固めて、蛹室の形の穴みたいな、それっぽいものを自分で作るという方法もあったみたいです。
瓶に入れると、観察しやすいみたいですね。ちなみに、国産カブトの場合、縦穴で頭を上に直立のように配置するようです。その際、蛹ちゃんは、極力そっと扱ってあげましょう。
再び掘り返す勇気もなく、もし、マットの上で蛹になるようなら、人工縦穴を作ってみようと思います。
カブちゃんたち、ごめんなさい。無事に羽化してくれたら良いのですが・・・
この後、こわごわ見てみた、もう1つの飼育ケースも、上は乾燥してさらさらですが、途中からピシッとマットがしまった感じで、蛹室を作リ始めているっぽい雰囲気でした。なので、さらさらしているマット上部を加湿するだけにしました。
ミギーが蛹室を壊したのは、実は今回が2度目です。前回はグラントシロカブトで蛹化タイミングが分からず、気配もなく、生きてるのかどうか、確認しようとして、蛹室上部のフタ部分みたいなところを、破壊してしまいました。
覗いてみると、中には、きれいなサナギ。
応急処置で、やや湿らせたキッチンペーパーをかぶせ、フタをしましたが、羽が半開きの成虫(数日後、旅立つ)と、羽化不全を誘発させてしまいました。立派なオスだったのに、申し訳ないことをしました。
2度目となる今回の大失敗で気付いたことは、幼虫の頃は、マットの中をもごもご動くので、マットは、そんなに固まっていない。マットの途中から下が、なんだか、やたら固まっている時は、蛹室を作り始めている、あるいは、蛹室を作った後、みたいと感じました。1回目に壊した時に、気付き、覚えておくべきでした。
この頃(蛹になる前後)、カブトムシ幼虫の飼育ケースから、ガリガリ、ギシギシ、ケースを引っ掻くような妙な音がすることがあります。謎の音ですが、数日から1週間程度で収まるように感じます。
国産カブトムシの幼虫のマット交換は、春以降は、慎重に、蛹室を壊さないようマットの状態を確認しながら、遅くとも4月上旬までに済ませておいた方が良さそうですね。
追記:蛹室壊しちゃったかも?の飼育ケースでは、新たに蛹室を作ることができたようで、しばらく後に、矢継ぎ早に、成虫となって出てきました。成虫を別の飼育ケースに移動した後、残ったマットをそのまま放置し、約2か月後、こわごわ、確認してみました。蛹室のかけらのようなものはあり、羽化失敗などの残骸はなかったので、全員、セーフ?ホッとしました。
今回は、3つの飼育ケース、それぞれに幼虫が13-14匹いました。ゴールデンウィークに、1個目の飼育ケースはマットを交換(蛹室の気配なし)、2個目の飼育ケースはマット交換したけど、蛹室壊しちゃったかも?、3個目の飼育ケースは、蛹室が出来てるっぽいので、マット交換せず、そのまま。と、ケース毎に異なる条件になりました。
一番早く成虫になるのは、3個目の飼育ケース(蛹室が出来ていて、マット交換しなかった)だろうと思っていたら、意外なことに、2個目の飼育ケース(蛹室、壊しちゃったかも?)の個体たちでした。
いつ、またほじくりだされるか?と安心できず、早く成虫になったのかな?残ったマットからは、幼虫も卵も見当たらず、カブちゃんたちが、いかに慌てて、成熟前に活動を開始したのかが、伺えるようでした。(他の2つのケースには幼虫がいました。)
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