海水魚飼育
海水魚飼育はお金がかかると思っているあなた!
いろんな情報を見ていると、何だか高級な趣味のように思えますね? でも、そこまでコストをかけなくとも、飼育生体によっては(魚とイソギンチャク程度なら)全く大丈夫ですので、ご安心下さい!
ミギーの家では、海水魚飼育で一般的に推奨されている、クーラーやオーバーフローなどの豪華な設備なしで、飼育を始めました。
クーラーは買う時の本体もそれなりに高価だけど、導入後の光熱費がすごくかかる、音がうるさい、室内が熱くなると、散々言われているようでしたので、できることなら設置したくないと思いました。買う時だけならまだしも、ランニングコストが高く、ある程度の月日で交換やメンテも必要と、消耗度がハンパない感じがします。
飼育生体の様子を見て必要そうなら、その時に考えようと思っていましたが、今までのところ、クーラーがないことに起因する目立ったトラブルもなく、現時点で4-5年経過と、意外と気楽に維持できています。
コスト的には、熱帯魚飼育とそう変わらず、追加で、人口海水が必要な程度というイメージで、いいのかな?という感じです。
それでは、海水魚飼育に使っている水槽用品や設備、長期飼育が難しい小型魚の健康維持に効果的な器具や便利グッズを順にご紹介したいと思います。
海水魚飼育を豪華な設備なく維持。お手軽水槽用品
水槽
コトブキ レグラスフラット F 600L |
水槽は、大きいサイズのほうが、水質が安定しやすく、初心者には小型水槽での管理は難しいということで、飼育当初は60×45×45センチで始めました。カクレクマノミと小型魚、イソギンチャク、サンゴでは、このサイズで十分でしたが、中型ヤッコも追加したくなり、90×45×45センチに、サイズアップしました(コトブキ レグラスフラット900L水槽)。どちらもガラス水槽です。
大きくなりますが、できれば、60規格サイズ以上が、初心者にはオススメです。海水魚飼育で、クマノミだけとか、超小形魚数匹とかでなく、いろいろ混泳させたい野望があるなら、最初から90センチ水槽を用意したほうが、結果的には、無駄がないように思います。(アマゾンで上記水槽はこちら F600L 900L)
ろ過フィルター
外部フィルター:エーハイム 2217 NEW (楽天、アマゾン)
底面フィルター:リフトアップ コトブキ ボトムボックス (楽天、アマゾン)・エアーポンプ 水作 水心(楽天、アマゾン)
上記2系統を別々に回すことによって、機械トラブルの際のリスク回避に。
90センチへの水槽のサイズアップ時、もう1系統外部フィルター エーハイム プロフェッショナル3e 2078(楽天、アマゾン)を追加し、現在は、3系統です。
地震が怖いので、水位を高くしないでも使えることが、ミギーには一番重要でした。それと、うるささの程度も、気になるポイントです。その中で、パワーのあるろ過が期待できそうなものとして、上記の組み合わせになりました。
底面フィルターは、エアーチューブとの接続部分の細くて小さい部品に、稚貝が入り込むのか、年に一度くらい、詰まってしまうことがあります。細くて小さい部品を予備と取り換えて、対応しています。(詰まった部品もしばらく空気に晒していると、使えるようになるので、交代に使っています。)
エーハイムのフィルターは、中身も何も応用せず、メーカー推奨ろ材ですが、意外と汚れず、年に1-2度程度しか内部を掃除していません。特に、プロフェッショナル3e 2078は、内部を開けず、ボタン1つで、ろ材のつまり具合・汚れ加減が分かるようになっている(参考程度)ので、便利です。
照明
光熱費の節約と夏季の放熱対策で、LEDです。当初は横長の上置き式 ゼンスイLEDランプ60cm用 18.7W(楽天、アマゾン)でしたが、水替えの時の付け外しが面倒に感じたので、後に専用の器具を買い、吊り下げてみました。
ですが、それでも邪魔な感じがありました。今はもっとコンパクト&省エネで、付けっぱなしでも、水替えが出来るものを複数つけています。
タイマーで、ブルーライトの1個は早朝から夜遅めまでの長時間点灯、ブルー1個とホワイト2個はやや短時間点灯と差をつけて、早朝と夜の薄明かりの時間と日中のまばゆい時間それぞれの雰囲気を出しているつもり。
ブルー1個点灯の時が、幻想的で大好きです。イソギンチャクとバブルディスクはこの光量でも無事育っています。
エーハイムLEDライトブルー 7W ×2個 (楽天、アマゾン)
BBBとBWBの2種類あります。BBBのほうがよりブルーです。ブルー1、ブルー2と呼び分けているお店もあるようです。ブルー2といえども、ブルーライト2個セットではないので、ご注意を!
ニューアズーロ LED 3W ホワイト×2個
4個つけても計算上は20Wです。光が必要なイソギンチャクやサンゴにピンポイント照射で、全般を照らすより、コケ対策にならないかな?と期待したのですが、甘かった。コケは毎週コンスタントに、はえています。
ニューアズーロは、最初のころに、海水に水没させてしまいましたが、なんともなかったです。もう5年使用しています。当時5千円台程度で調達できたのですが、かなり値上がりしているようです。今後、壊れても、今のお値段だと、とても買えない!
エーハイムのブルーで長時間点灯していたものは、点かなくなりましたので、近いうちに同じものを買おうと思っています。とりあえず、古い上置きの45センチLEDを取り出してきて、縦に置き、ごまかしています。
イソギンやサンゴがなければ、照明は1個でも大丈夫です。
タイマー
海水魚水槽の照明用のタイマーには、ニッソー プログラムタイマー(楽天、アマゾン)を使っています。2系統の管理が出来るのは便利ですが、たまに、ブレーカーが落ちた時や停電後には、設定をやり直さなくてはいけないのが難点です。
そういう時用の電池入れているのですが、いつの間にか切れていて、設定方法もちょっとむずかしく、いつも忘れていて、都度、説明書探して・・・と、なります。
タイマーでオフの時、ちょっと点灯したいな、という時はボタン1つで簡単にオンにできるのは、便利な機能です。手動で管理できるならタイマーは不要です。
サーモスタット付きで温度調節ができるタイプが、コンパクトで、ちょっとの温度の微調整も可能で気に入っています。
真冬の90センチ水槽に、このワット数では心もとなく、水槽内に2本設置することもあります。(今期は1本で済みました。)水替え時の温度合わせ用に、予備1本は必要です。
ファン
夏場はファンにサーモスタットをつけてしのいでいます。最初に買ったのは、ドライヤーみたいな形状のものでした。音が気になったのと、効果が物足りず、テトラのダブルタイプに変えました。こちらは結構、温度が下がります。
テトラ クールファン(楽天、アマゾン)
サンゴ砂
底面ろ過なので、少し粗目のサンゴ砂を3センチくらいの厚さで全体に敷いています。
コーラルサンド(楽天 、アマゾン)
人工海水
コーラルプロソルト(楽天、アマゾン)
当初、もう少し安価なインスタントオーシャン(楽天、アマゾン)を使っていました。普通に飼育出来ていましたが、バケツ内側が白濁して、こすっても取れないのがなんとなく気になり、変更しました。
コストを安くおさえようと、大きいものにすると、重くて腰が抜けそうになります。小さいバケツの容器を捨てずに保管し、大きい袋から、詰め替えて使っています。
中和剤
ジクラウォーター海水魚用(楽天、アマゾン)
理由はないけど、ジクラが好き!
比重計
ディープシックス 比重計(楽天、アマゾン)
お手頃ですが、普通に使えています。5年経っていますので、そろそろ替え時かも分かりません。ただ、何リットルの水に何グラムの人工海水というのがある程度分かった後なので、新しい海水を用意するにも、比重計を使わない時もあり、参考程度。
水槽内は、水替え直後の水位のラインに、テープなどで目印を付け、加温やファンで減った水をそのラインまで補充しているので、そう敏感になることもないかな、と思っています。
水温計
デジタル水温計(楽天、アマゾン)
一応、ヒーターが壊れていないかの確認用に。新しい替え水の温度確認に予備が1個あると便利です。
水槽台
水槽台はしっかりしたものでなくては、怖いです。水の入った水槽は、重量がありますので、専用で水槽のサイズとあったものを用意するのが望ましいと思います。こちらを使っています。(楽天、アマゾン)
人工餌
キョーリン メガバイト(楽天、アマゾン)
クマノミやキイロサンゴハゼには赤、ヤッコたちには緑が良いので、両タイプを混ぜています。ヤッコさんたちのために、海藻タイプも少々混ぜています。こちらはメガバイトより少し粒が大きめです。(楽天、アマゾン)
自動給餌器 おススメ!
エーハイムオートフィーダー(楽天、アマゾン)
日中、仕事にでているミギーには必需品です。決まった時間に給餌できます。特に小型で痩せやすいといわれているキイロサンゴハゼの健康維持には効果大だと思っています。
ニシキヤッコも自然下では一日中、何度も食事しているという説もありますので、1日4回給餌にしています。電池切れ、エサ切れ、湿気で出入り口が塞がっていたり、中のエサが白くカビになっていたり、ということに時々注意していたら、これほど便利なものはありません。
ただし、飼育者が直接エサを与える機会がなくなり、お魚さんたちに寄ってきてもらえないという、寂しさはあります。
給餌器のレビューをみて、良さそうなものを2種類試してみましたが、エーハイム製が気に入っています。
もう一方(GEXフードクロック)は、大きさもあり、回転に合わせ、パカっとフタ部分が開く構造で、開いた時のフタが、狭い配置で引っかかりそうで、邪魔な感じだったのと、出るエサの量の微調整が、ミギーにはうまく出来なかったので、今は使っていません。
バケツ
20リットルが、ミギーの持ち上げる限界です。腰が抜けるのではないかとヒヤヒヤしながら運んでいます。使わない時も、結構かさばるので、3個でなんとかしのいでいます。
水替え用ポンプ おすすめ!
底砂にたまった汚れを効率的に吸い込めるので、どの水槽の水替えもプロホース(楽天、アマゾン)使用です。これは、便利です!旧タイプは、ポンプ部分が壊れたり、つなぎ目の空気漏れがありましたが、改良されてきたようです。
その他
ライブロック
CPファーム ライブロック(楽天、アマゾン)
病気や寄生虫が嫌だったので、ライブロックは頑張って、安心のブランドにしてみました。 清浄な磯の香が漂い、キュアリングの必要もなさそうでした。イソギンの足場になります。ニシキヤッコはライブロックの洞窟があると安心しているようです。夜はそこで眠っています。
バクテリア
水槽を1か月以上、海水で空回し(自然発生するバクテリアのために毎日エサをひとつまみ)したのち、水換えして、ライブロックを入れ、その後しばらくしてから、生体をお迎えしたので、バクテリアは使いませんでした。
プロテインスキマーも、買おうかどうしようか、悩んで、音がうるさいらしいという情報で、後ろ向きになり、水位が高くなければいけない構造のものが多く、水位を低めにしたい我が家では使えなさそうと一旦諦めました。
でも、汚れを取り去ってくれる機能は捨てがたく、飼育開始からだいぶたってから、マメスキマー(楽天、アマゾン)という小型水槽用のコンパクトで水位に関係なく設置できるものを、とりあえずつけてみました。おしゃれなデザインで気に入ったのですが、すぐに割ってしまいました。
割れやすいことは、レビューで知っていたので、取り扱いには、かなり気をつけていたつもりです。せっかくのおしゃれなデザインなのに、すぐに汚れてきて、それが目立つので、仕方なく、取り外して洗うことになります。
その時、念を入れて、小さいプラバケツで受けながら、と、とても神経を使っていたのに、吸盤が効いてなかなか取れず、力を入れたら、受け側のプラバケツにぶち当ててしまい、ガチャッ・・・使用期間わずか約2ヶ月。コスパ悪すぎ~。(泣)
割れたパーツ単体も、売ってはいるのですが、何度買っても、絶対に割ってしまう気しかしません。ミギーは、もう、オシャレでなくていいので、ガラス製ではなく、プラスチック廉価版を出してほしいな!と切に思います。小型水槽にこのスキマーの組み合わせは、かなりおしゃれだと思います。
今こうやって全般を調べ直してみると、以前買った時(4-5年前)に比べ、器具・用品全般、軒並み値上がりしているみたいです。(汗)
同じような機能で、もっと安いものやもっと便利なものが見つかったら、追記・修正していくようにしますね。
最後に。
我が家では、温度にそんなに厳しくない魚とイソギンチャクの水槽です。ハナダイなど低水温が要求される魚には、クーラーは必需品となるでしょうし、サンゴは水質や水温、光量などの条件が厳しく、それなりの設備が必要と思います。低コスト飼育を目指すなら、お迎えできる生体に制限がかかってきます。
生体が本来生息している環境を逸脱した状況での飼育は、トラブルを招きやすく、面倒なことが多くなるのではないかと思います。飼育の前に、生体の特徴をよく知り、無理なく、楽々マリンアクアリウムを楽しんで下さいね。